プロヴァンスのラベンダー

地元っ子が教える秘密の花園

フランス プロヴァンス ラベンダー畑

プロヴァンス地方に祖父母を持つO'bon Parisスタッフから、プロヴァンスでこの時期だけの秘密の花園の魅力を教えてもらいました。彼は幼い頃から祖父母の住むプロヴァンスを訪れることが多く、子供の頃は多くの時間をエクス=アン=プロヴァンス近くの街で過ごしました。LuberonやVerdonなどの小さな街を訪れるのが、週末のお気に入りの趣味だったそう。20年前はそれほど有名ではなかったプロヴァンスのラベンダー畑は、この地方の伝統の一つとして大切に次の世代へと受け継がれています。街のほとんどの人は生活の仕方も伝統を守り続けており、騒がしくSNSで溢れかえった世界からは切り離された特別な世界です。

ここ数年、プロヴァンスのラベンダー畑は特に外国からの観光客に人気の観光地となりました。世界的に人気となったラベンダー畑ですが、何故かフランス人にはあまり知られていないそう。今回は、太陽を浴びて美しく輝く秘密の花園とプロヴァンス地方の魅力をお届けします。

 

プロヴァンス ラベンダー畑 フランス

フランスでラベンダーを見られる場所

いくつかの種類のラベンダーは、プロヴァンスでなくてもパリの公園や他にもいたるところで見ることができます。しかし、ほとんどのラベンダー畑は南フランスのプロヴァンス地方にあります。中でも、Luberon、Valensole Plateau、Sault Plateauの3つのエリアがラベンター畑として有名です。

Luberon高原はその中心にあるGordes、Lourmarin、Bonnieux、Banonなどの美しい街で有名です。ラベンダー畑は小さめですが、Valensole or Saultほど混み合っていないのが特徴的。7月半ばがシーズンです。

 

ラベンダー畑 フランス SENANQUE

Luberonの最もフォトジェニックなスポットはSénanque修道院のラベンダー畑。12世紀に建てられた中世の修道院に住む修道士たちによって手入れされています。

 

ラベンダー畑 フランス VALENSOLE

丘の上の無限に広がるラベンダー畑がみたいのであれば、Valensole高原がおすすめ。7月半ば以降がシーズンです。

7月末から8月初旬にプロヴァンスを訪れるのであれば、少し北にあるVaucluse山の丘の頂上付近にあるSaultやAurelという街の近くで満開のラベンダーを見ることができます。山の上にあるので、ラベンダー畑から見る景色も最高です。

 

プロヴァンス ラベンダー畑 plateau de Valensole

プロヴァンス地方を存分に楽しむなら地元の街に宿泊するのがおすすめで、LuberonやValensole高原にはホームステイや小さなホテルなどが点在しているのでそちらを利用しましょう。もし日帰り旅行の予定なら、アヴィニョンかエクス=アン=プロヴァンスでラベンダー畑を見学するのが最適。この2つの街はパリからアクセスしやすい大きな都市で、TGVでパリ・リヨン駅(Gare de Lyon)から100€ほど。

プロヴァンス地方のラベンダー畑へ訪れる際は、交通面が一番ネックとなる問題です。それぞれのラベンダー畑が離れたところにあり、主要な街からも離れたところにあります。また、それぞれの街を繋ぐ現地の公共交通機関は本数が少なく、アヴィニョンやエクス=アン=プロヴァンスからのバスでもアクセスしにくいのが現状です。そのため、一番便利なのはレンタカー、もしくはアヴィニョンかエクス=アン=プロヴァンスからツアーに参加する方法です。

 

ラベンダー畑 プロヴァンス フランス

ラベンダーの開花時期

ラベンダーの開花シーズンは6月中旬から8月中旬まで。しかし、開花時期は街によってかなり違いがあります。低い位置にある街で先に開花し、その後山の上の高いところにある街へと順に開花していきます。Luberonは6月中旬から7月中旬、Valensoleは7月。Saultは7月下旬から8月中旬が見どころです。場所によって開花状況が異なるので、旅行時期に合わせてどの街へ足を運ぶか選びましょう。

しかし、気候によってその年その年で開花時期が異なるので、あくまでもこれを目安に最新情報を集めるのがおすすめです。

 

 プロヴァンス ラベンダー

LavandeとLavandinの違いとは

ラベンダーの中でも種類がたくさんあり、用途によって使い分けられています。プロヴァンス地方で見つかる主要な種類は2つあり、1つ目は「lavande vrai(本当のラベンダー)」もしくは「lavandula angustifolia」、2つ目は「lavandin (もしくはlavandula intermedia)」と呼ばれています。

Lavande vraiはプロヴァンスの700mを超える高い場所にある丘でのみ栽培されており、その高品質のエッセンシャルオイルは化粧品や香水に使用されています。Lavadinはプロヴァンスの600m以下の低いところで栽培されるラベンダーとのハイブリッドタイプです。Lavande vraiのオイルは繊細な香りが特徴で、一方Lavadinはより強い香りのアロマを持っています。Lavande vraiのエッセンシャルオイルには様々な効能があり、防腐性および抗炎症性、また頭痛や不安、不眠、痛み止め、肌荒れの鎮静などに役立ちます。

 

 ラベンダー畑 プロヴァンス フランス LAVANDULA ANGUSTIFOLIA

Lavande vraiの商品は効能や希少性も相まってLavandinの商品よりも高価です。例えば、Lavande vraiのエッセンシャルオイル50mlで25€だとすると、Lavandinのオイル50mlは10€ほど。たまに「Lavande」との表記だけでLavandinを使用している場合もあるので、お店でお土産品を買う時は注意しましょう。

 

プロヴァンス ラベンダー

プロヴァンスのラベンダーフェスティバル

夏の間、プロヴァンスでは多くの街でラベンダーの収穫を祝うお祭りが開催されます。このお祭り期間中は、地方の伝統ダンスやコンサート、ゲーム、地元のマルシェなどが開催されます。ここでは地元の人々と触れ合ったり、プロヴァンス地方の独特な伝統文化に触れられるのでおすすめです。

 

VALENSOLE ラベンダー フェスティバル プロヴァンス

収穫時期によって、フェスティバルは7月初旬から8月下旬にかけて開催されます。中でも最も有名なのはValensole(7月15日から7月20日)、Digne les Bains(8月初旬)、Sault(8月15日頃)のフェスティバルです。

 

プロヴァンス ラベンダー Luberon

O'bon Paris' tip

プロヴァンスが観光地となる前は、ラベンダー畑は農業として現地の人々の大切な収入源でした。ラベンダー畑を訪れる際はラベンダーを積んだり傷つけたりしないように注意し、畑の中に入る場合は許可を得てから入るようにしましょう。花を持って帰りたい場合は、小さなブーケがいたるところで販売されているのでそちらをりようするのがおすすめ。

現地の人々にとってはラベンダーが収入源であるので、地元の人々をできるだけ支援してあげてください。近年、南フランスのお土産屋さんではブルガリアなどから輸入されてきた安いラベンダーが多く流通し、地元の人々の生活が苦しくなってきています。ぜひ、地元プロヴァンスで採れたラベンダーを使った商品を選んであげてくださいね。

 


著者 Yuka Ishihara

撮影 Vincent Sacau and Pierre Ieong

情報

時期:  6月中旬から8月中旬

場所: Luberon, Plateau de Valensole, Plateau de Sault

最寄り駅: Aix en Provence 又はAvignon (パリ・リヨン駅(Gare de Lyon)からTGVで3時間)