マレ地区徹底ガイド

大人気エリアのおすすめスポット

パリ観光 マレ地区 おすすめ

マレ地区はパリで最もホットなお店が集まる地域。ここは観光客にも地元パリジャンにも人気のエリアですが、隠れ家的スポットが多すぎて、帰ってから「ここを見逃した!!」ってなりがち。というわけで今回は、マレ地区散策のために押さえておくべきポイントをまとめました。マレ地区を攻略するための、どこで買い物するか、何を食べるか、どこを見るかのベストな情報をお届けします!!

 

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マレ地区を半日で楽しむベストコース

 パリ観光 マレ地区 おすすめ

 

マレ地区は新しいものが次々にオープンする、歩く旅に亜たらしい発見がある街。新しいものが多くある反面、歴史や古くからあるものも大切に残されている、そんなチャーミングな街です。ただし、タイトなスケジュールでは、全部を回りきるのは難しいもの。そこで、私たちの厳選おすすめスポットを効率良く巡る、マレ散策ルートを作りました!!

まず最初は、マレ地区の中心に位置するメトロのサン・ポール駅[1]からスタート。駅周辺では、17世紀のパリを感じる、街をぐるっと囲っていた壁[2]や、美しいサンポール教会を見ることができます。駅のあるRue du Rivoliからは、こちらも17世紀に建てられたフォトジェニックな庭のあるHôtel de Sully[3]を通って、マレ地区のアイコンの一つであるのヴォージュ広場[4]へ。ここでは貴族の買い物スポットだったアーケードにあるカフェCARETTEでお茶したり、パリジャンたちに混じって芝生でピクニックすることもできます。ここから北へ進んでいくと、大人気コンセプトストアのメルシーMERCI[5]にたどり着きます。メルシーすぐ近くのにあるBOOT CAFE[6]は、インスタグラムでよく見るモードなカフェ。デザイン小物やファッショナブルなカフェで気持ちを高めたら、今度は世界最大級のコレクションを誇るパリ国立ピカソ美術館[7]へ足を運んでみましょう。美術館併設のおみやげ屋さんでオシャレな雑貨を見つけることもできます。その後は有名ブランドが集まるRue des Francs Bourgeois[8]を散策しながら、小腹が空いたらRue des Rosiers[9]へ。この通りでは、有名なラス・デュ・ファラフェルでボリューミーなファラフェルを。腹ごしらえが済んだら、LGBTのシンボルであるレインボーの傘やデコレーションで彩られたRue des Archives[10]でインスタ映えする写真を撮りましょう。マレと言ったらやっぱりお買い物。さっきみたあのブランドの商品やっぱり買えばよかった!と思った時にも心強い、BHV MARAIS[11]に立ち寄りましょう。パリジャン御用達のこのデパートでは、人気フランスブランドや雑貨、キッチンツールなど何でも揃います。BHV MARAISの目の前には世界遺産のパリ市庁舎[12]が。マレ散策のフィナーレはサン・ジャックの塔[13]。ここは事前予約で塔の上に登ることができ、マレ地区やパリの街並みを眺めることができます。他にも、先ほどのBHV MARAISのルーフトップバー、LE PECHOIRでは飲み物片手にパリの街並みを眺めることができます。

 

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マレ地区のおすすめ買い物スポット

 パリ観光 マレ地区 買い物 おすすめ

 

マレ地区といったらやっぱりショッピング。ここ10年ほどで、マレ地区は国内外のオシャレなブランドやセレクトショップがで集まるエリアになりました。激戦区なだけあり、入れ替わりも激しいのが現状ですが、今回はマレ地区で長く愛され続けているおすすめショップを厳選してピックアップしました。

 

メルシー パリ観光 マレ地区 買い物 おすすめ

マレ地区に来たら絶対に外せないのが、有名コンセプトストアのメルシー。インスピレーションでいっぱいのこのお店は、デザインインテリアグッズ、洋服、アクセサリー、キッチンツール、雑貨などが置いてありますが、中でも人気なのはメルシーオリジナルのトートバッグと、メダル付きブレスレット。おみやげにもぴったりです。

 

MERCI

住所: 111 Boulevard Beaumarchais, 75003 Paris

営業時間: 月-土 10:00-19:30 / 日曜定休

 

kilo shop パリ観光 マレ地区 買い物 おすすめ

2つ 目のおすすめスポットはヴィンテージショップのKILO SHOP。マレ地区には数店舗が同じ通りに並んであります。ここの面白いところは、値段がブランドや元の値段ではなく、重さによって決まること。店内に幾つか計りがあり、お買い物をしながら重さを確かめることができます。安く質の良いものを買うなら、KILO SHOPがおすすめ!

 

KILO SHOP

住所: 69-71 Rue de la Verrerie, 75004 Paris

営業時間: 月-金 11:00-19:30 / 土 11:00-19:45 / 日 14:00-19:30

 

le BHV MARAIS パリ観光 マレ地区 買い物 おすすめ

3つ目がパリで初めてできたデパート、BHV Marais。ここは、地元パリジャンに愛されているお店で、観光客よりも生粋のパリジャンやパリジェンヌが多く訪れる場所。館内にはファッション、ビューティー、アート、雑貨、家具、食料品、キッチンツール、DIY商品など、必要なものが全部揃っています。BHV Maraisについて詳しくはこちらから

この他にも、マレ地区には小さなセレクトショップが数え切れないほどあり、特にRue des Francs BourgeoisやRue Vieille du Templeを散策してみるのがおすすめです。

 

LE BHV MARAIS

Address: 52 Rue de Rivoli, 75004 Paris

Opening hours: Mon - Sat 9:30 - 20:00 / Sun 11:00 - 19:30

 

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マレで食べたいおすすめグルメ

 パリ観光 マレ地区 カフェ 食べ物 おすすめ

 

セレクトショップと同じだけ沢山あるのが、レストラン、カフェ、バーなどの飲食店。おすすめをギュッとまとめてみました!!

  

パリ観光 マレ地区 カフェ 食べ物 おすすめ

マレ地区には美味しいパン屋も沢山ありますが、サンポール駅から始めるのであれば、朝7:30から営業している伝統的なカフェCaretteでパリジャンに混じって優雅に朝食をとってみては?ここはヴォージュ広場をぐるっと囲むアーケード内に位置しています。ただし、お値段が少し張るのでご注意を。

 

CARETTE

住所: 25 Place des Vosges, 75003 Paris

営業時間: 月-日 7:30-24:00

 

ラスドゥファラフェル パリ観光 マレ地区 食べ物 おすすめ

ランチにはユダヤ料理のファラフェルがおすすめ。ファラフェルはユダヤ、中東のベジタリアンサンドイッチで、ひよこ豆ボールのフライと、たっぷりの野菜が入っています。たくさんのお店が並んでいますが、やっぱり一番は有名どころのL’As du Fallafel。いつもお店も前に行列ができていますが、回転も速いのでご安心を。それ以外にもマレは美味しいお店がたくさんあります。ロブスター料理のLes Pinces、本格フレンチのAu Bourguignon du Maraisも、自信を持っておすすめできるお店です。

 

L'AS DU FALLAFEL

住所: 32-34 Rue des Rosiers, 75004 Paris

営業時間: 日-木 12:00-23:00 / 金 12:00-16:00 / 土 18:30-23:00

 

LES PINCES

29 Rue du Bourg Tibourg, 75004 Paris

営業時間: 月-木 19:00-22:30 / 金-日 12:30-14:20 & 19:00-22:30

 

AU BOURGUIGNON DU MARAIS

住所: 52 Rue François Miron, 75004 Paris

営業時間: 月-日 12:00-23:00

 

BOOT CAFE - パリ観光 マレ地区 カフェ 食べ物 おすすめ

パリで人気の雰囲気の良いカフェがお好みであれば、メルシー近くのBoot Caféがおすすめ。ここは小さな隠れ家的カフェですが、インスタグラムなどで人気に火がついたスポット。ブルーの「CORDONNERIE」と書かれた看板がサインです。ここではこだわりのホット/アイスコーヒー、ホットティー、ケーキなどが楽しめます。こぢんまりとした店内とお店の前に数席椅子があり、空いていればイートインも可能。親切なスタッフと、ユニークなデコレーションの店内は、パリジャンのファッショナブルで芸術的なバイブスを感じます。他にもおすすめカフェはこちらからチェックできます。

他にも、マレ地区にはBachir, Pozzetto, La Glacerieなど、インスタグラムでも人気のフォトジェニックなアイスクリーム屋さんがあります。詳しくはこちらからチェック!

 

BOOT CAFE

住所 : 19 Rue du Pont aux Choux, 75003 Paris

営業時間 : 月-日 10:00-17:00

 

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マレ地区の隠れ家的注目スポット

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マレ地区は、どの通りにもどの街角にもストーリーがあって興味深いもの。これはこのエリアが辿ってきた歴史の賜物です。ショップ以外にも、マレ地区の歴史感じる面白スポットをご紹介します。

 

パリ観光 マレ地区 おすすめ

もともと、マレという単語はフランス語で沼を意味し、12世紀までは実際にこの土地は沼でした。そして、その沼と元のパリの街を隔てていた壁の名残を現在でも見つけることができます。上の写真はRue Charlemagneにある、壁の跡地。ここは、取り壊されることなく残っている貴重な部分で、実際にパリの街がここまでしか無かったのだと考えると、昔のパリの街は随分小さかったことがわかります。

 

パリ観光 マレ地区 おすすめ ヴォージュ広場

マレ地区は、16世紀から17世紀にかけて街が作られていきました。アンリ4世の時代に、マレ地区は政治と経済の中心地とするため、この地にヴォージュ広場が建てられました。現在では、広場には芝生が敷かれ、市民の憩いの地として愛されています。現在マレ地区に残っている建物は、ほとんどがこの時代に建てられたもので、19世紀のオスマニア計画で取り壊されることの無かった貴重なエリアです。そのため、街を歩いていると、他の エリアとは違ったユニークな建築物を多く見つけることができます。

 

パリ観光 マレ地区 おすすめ

ちなみに、このヴォージュ広場にはパリの街で最も古い落書きがあります。「1764 NICOLAS」と書いてあります。興味のある方は11 Place des Vosgesの壁を探してみてくださいね。

 

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パリがこの黄金時代を迎えていた頃、マレ地区は貴族やエリートの場所とされていました。裕福なパリジャンたちがマレ地区に「Hôtel Particulier」と呼ばれる豪邸を建て、その中の幾つかは現在でも残っています。上の写真のHôtel de SensやHôtel de Sullyでは大きなお城のような邸宅と素敵な庭園があるのが無料で見学でき、当時の貴族の暮らしを想像することができます。

 

パリ観光 マレ地区 おすすめ

18世紀、19世紀には、貴族たちが他のエリアに移り住み、19世紀末から20世紀中頃にかけてそこに東ヨーロッパからユダヤ教徒たちが移り住んできました。第2次世界大戦中に多くのユダヤ教徒がナチスによって迫害を受けましたが、現在でもマレ地区には多くのユダヤ教徒が住み、彼らのコミュニティもマレ地区が中心となっています。そのため、ファラフェルなどのユダヤ料理のお店が多く集まっています。中には美しいシナゴーク(Agoudas Hakehilos Synagogue, 10 rue Pavée)もあるので覗いてみてはいかがでしょうか。

 

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1970年代からは、ファッションとアートの街となりました。多くのデザイナーやアーティスト、コンセプトストアがこの地で花開き、現在でも多くのオシャレなショップや、ヴォージュ広場周辺では素敵なギャラリーを見つけることができます。また、美術館も点在しており、パリ国立ピカソ美術館や、パリの歴史について知れるMusée Carnavaletがあります。特にパリ国立ピカソ美術館は、昔の豪邸であるHôtel Salé内にあり、豪華な装飾と世界最大級のピカソ作品コレクションを堪能できます。パリ国立ピカソ美術館について、くわしくはこちらから

 

MUSEE NATIONAL PICASSO PARIS

住所: 5 Rue de Thorigny, 75003 Paris 

営業時間: 火-日 10:30-18:00 (週末祝日は9:30から)

 

パリ観光 マレ地区 おすすめ

マレ地区の隠れ家的スポットとして外せないのが、サンジャックの塔。ここは公園は有名ですが、この塔に登れることはあまり知られていません。現在の塔は、フランス革命時に取り壊されたため、16世紀にゴシック様式で建てられたものを復元したもの。上に登るには事前予約が必要ですが、上からのエッフェル塔やセーヌ川、そしてマレ地区を見渡せるパノラマビューは必見です。上に登るには、6月から10月の間のみ開館され、定員が厳しく決まっているので注意が必要です。予約はウェブサイト、または39 rue de Rivoliで直接取ることができます。

 

ストリートアート パリ観光 マレ地区 おすすめ

他にも、マレ地区で見つけられるストリートアートも魅力の一つです。落書きではなく、きちんとアートとして認められているところも、パリのアートへ対する感度が高いことが伺えます。たくさんの有名ストリートアーティストの作品がありますが、中でも面白いのは、Invader。彼はこの20年間で3000以上ものセラミックのモザイク作品を作り上げています。そして、彼の作品は、Flashinvadersというアプリで写真を撮って、自分の携帯電話にギャラリーを作ることもできます。他にも面白いストリートアートがあるので、マレ散策の際にはぜひ見つけてみてくださいね!!

 


著者・撮影 O'bon Paris Team

イラストレーター Fangfang