パリ旅行に来てみると、市内だけでも見どころが数え切れないほどあり、時間があっという間に過ぎ去ってしまうもの。でも、飛行機で十数時間かけて来るフランス。せっかくだったらパリだけでなく、魅力たっぷりのパリ近郊の街まで足を伸ばしてみては? エッフェル塔や凱旋門などの有名観光地だけでなく、他の人とはちょっぴり違うディープで充実したフランス旅行をしてみましょう!今回はパリから日帰りで行ける11のおすすめの場所をご紹介します!1つ目から6つ目までは、ZONE1からZONE5までのNAVIGOのパスでアクセスすることができます。
中世都市として知られるプロヴァン。昔の面影をそのまま残したこの街に来ると、中世の時代にタイムスリップしてしまったかのような感覚になります。
壁に囲まれた街の中は、まるで映画のセットのよう。古き良き街並みと一緒に写真を撮ったり、お城から街を眺めたりして過ごす事ができます。プロヴァンでは定期的に中世の時代を再現する「Medieval Festival 」が行われています。イベントの日程に合わせて訪れるのがおすすめ。
アクセス : Gare de l'Est駅から電車でProvins駅まで。
フォンテーヌブロー城は、12世紀から18世紀にかけてフランス国王が暮らしていた場所。何百年にも渡る様々な様式の建築様式や装飾を見学することができます。1981年にはユネスコ世界遺産に認定され、観光客や地元フランス人が多く訪れています。フォンテーヌブロー城はルイ16世によって建てられたヴェルサイユ宮殿ほど有名ではありませんが、ナポレオンが過ごしたことから、ナポレオンの城として知られています。毎年4月にはナポレオンにちなんだイベントが開催され、18世紀のお城の様子が再現され晩餐会が開かれます。
城の内部は、貴重な美術品や家具の膨大なコレクションで豪華に装飾されており、ナポレオンの寝室、ルイ15世の応接室、馬蹄形の階段などの名所があります。広大な庭園と森林は130平方キロメートルに及び、フランス最大の王室庭園の1つとなっています。1991年にフォンテーヌブロー城は世界遺産に登録され、その豊かな歴史と文化遺産を探索するために多くの観光客が訪れています。
アクセス : Gare de Lyon駅からTERでFontainebleau Avon 駅まで。その後駅の正面からバス1番線。 (約1時間)
住所 : 77300 Fontainebleau
営業時間 : 月, 水−日 / 毎週火曜, 1月1日, 5月1日,12月25日は休館
4月−9月 9:30 - 18:00 / 10月−3月 9:30 - 17:00
入場料 : 11€ (ミュージアムパスで無料)
アート、特にフィンセント・ファン・ゴッホのファンであれば、オーヴェル=シュル=オワーズに訪れるのがおすすめ。ここはゴッホが多くの名作を生み出した生涯最後の2ヶ月間を過ごした場所として知られています。「カラスのいる麦畑(Champ de blé aux corbeaux)」や「オーヴェルの教会(L’Église d’Auvers-sur-Oise )」のモデルとなった風景です。また、ゴッホの寝室、彼のお気に入りのレストランや教会など、ゴッホの死から100年後の現在でもそのまま残されている風景を見ることができます。
アクセス : Gare du Nord駅から電車。Valmondois駅で乗り換えてAuvers sur Oise駅まで。
フランス王政のシンボル、ヴェルサイユ宮殿はルイ14世のヨーロッパ内での権力の象徴として彼の命令で建てられました。この宮殿は、他の国々の王や女王、政治家、権力者を招いて、ルイ14世の莫大な富と力を披露する場となり、約1万人の人々がこの巨大な城へ招かれたと言われています。
ベルサイユ宮殿は、その壮麗な建築、豪華な装飾、広大な庭園で知られています。宮殿は、重要な祝典や重要な条約の調印が行われた鏡の間 (ガラスの間) で特に有名です。宮殿を取り囲む庭園は、有名な園芸家アンドレ・ル・ノートルによって設計され、複雑な幾何学模様、噴水、彫刻が特徴です。宮殿の歴史と美しさを体験するために、毎年何百万人もの観光客が訪れます。
アクセス : RER C線でChâteau Rive Gauche駅まで。 (Paris Montparnasse駅から約20分)
住所 : Place d'Armes, 78000 Versailles
入場料 : 20 €, 噴水ショー付きは27 euros
営業時間 : 9:00 - 18:30 (closed on every Monday)
ウェブサイト : こちらから
ヴォー=ル=ヴィコント城はNicolas Fouquetのために建てられた豪華な城。この城を見てその豪華さに嫉妬したルイ14世は、ヴォー=ル=ヴィコント城を超えるより豪華絢爛な城を建てようと完成させたのがヴェルサイユ宮殿です。
5月から10月の間は毎週土曜の夜にキャンドルナイトと呼ばれるロマンティックなイベントが開催されています。2000ものキャンドルに火が灯され、また花火も打ち上げられます。
アクセス : from Gare de l'Est駅からTransillien P線でVerneuil-l'Etang駅まで。その後シャトルバス「Chateaubus」で城まで。
住所 : Château de Vaux-le-Vicomte, 77950 Maincy, France
営業時間 : 3月23日−11月3日 月−日 10:00 - 19:00 (最終入場17:00)
入場料 : 16.5 € / キャンドルナイト付き 19.5 €
ウェブサイト : こちらから
シャンティイ城はパリ近郊にある古城。Gare du Nordからは約30分で着きます。ここは中世には要塞として使われていましたが、その後工事が行われて美しいお城として生まれ変わりました。この城はヴェルサイユ宮殿に似ている部分があることから、「小さなヴェルサイユ宮殿」とも呼ばれています。
シャンティイ城では、主であるDuke of Aumaleがアートコレクターだったことから、城内で数々の美しい絵画を見ることができます。かの有名なモナリザも一時期ここに展示されていたのだとか。現在ではRaffaello、Botticelli、Van Dyke、Poussin、Delacroixなどの巨匠たちの絵画が展示されています。
アクセス :
1. TERでパリ北駅Gare du NordからChantilly-Gouvieux駅まで。その後徒歩25分(合計で約50分)
2. RER D線でパリ北駅Gare du Nord (またはパリリヨン駅Gare de Lyon, レアル駅Les Halles)からChantilly-Gouvieux駅まで。その後徒歩25分(合計1時間10分ほど, 往復不可)
3. おすすめはパッケージチケット。TERでChantillyまでの往復+入場料。子供連れの場合は、子供一人につき1€の追加のみ。パリ北駅Gare du Nordで購入可。
住所 : Château, 7, Rue du Connétable, 60500 Chantilly
入場料 : 17 €
ウェブサイト : こちらから
ジヴェルニーは人口500人ほどの小さな街ですが、世界中の観光客に人気の観光地の一つです。その理由はもちろん印象派の父、クロード・モネの家と庭が見られるから。モネの庭にある蓮池は彼の代表作の一つ、睡蓮の連作を描いた場所としても知られています。この大作はパリのオランジュリー美術館に展示してあり、感動を高めるにはジヴェルニーの庭とセットで訪れるのがおすすめ。
人気観光地なので、平日に訪れるのがベター。睡蓮の花は6月から7月がシーズンです。
アクセス : Paris Saint-Lazare駅から電車でVernon 駅まで。その後駅からシャトルバスで約15分。
LA MAISON DE MONET & LE JARDIN D'EAU
住所 : 84 Rue Claude Monet, 27620 Giverny
営業時間 : 月−日 9:30 - 18:00 (2019年3月22日−11月1日)
入場料 : 大人 9.5 €, 26歳以下 5.5 €
オンフルールはノルマンディーにある小さく美しい港町。車で2時間ほどなので、日帰り旅にはピッタリ。
この町は、モネ、ブーダン、ジョンギンなど多くの有名な芸術家を魅了してきました。彼らはここで多くの有名な絵画を制作し、「オンフルール派」を形成しました。オンフルールは、その素晴らしい景色と豊かな文化遺産だけでなく、美食、ギャラリー、博物館でも観光客を魅了しており、フランスの伝統と芸術を体験するのに理想的な場所となっています。
アクセス : Paris Saint-Lazare駅からDeauville 駅まで (約2時間半)。その後バスかタクシーで15分。
サンマロはブルターニュ地方の港町で、海賊の街としても知られています。サン・マロは、クリアなターコイズブルーの海、澄んだ青い空、涼しい風にかもめが飛び交うのどかな雰囲気。静かなサン・マロの街では日頃の疲れを癒やし、リラックスできる場所です。また、ブルターニュ地方名物のクレープも要チェックです。
町の旧市街(イントラ・ムロス)は堅固な花崗岩の壁に囲まれ、狭い路地とサン・ヴァンサン大聖堂などの中世の建物がよく保存されています。サン・マロは、16世紀にカナダを発見した有名な探検家ジャック・カルティエの故郷でもあります。ここを訪れると、リフレッシュしてストレスを解消することができます。また、ブルターニュはおいしいクレープでも有名です。
アクセス : Paris Montparnasse駅からTGVでSaint Malo 駅まで (約3時間)。駅から旧市街まで徒歩20-30分、バスで7分。
西洋の驚異とも称されるモン・サン・ミッシェルは、パリ近郊の場所の中でも最も人気の場所。人気なだけあり多くの観光客で混み合うメインストリート、Grand Rueは時期や時間帯によっては歩きづらいことも。そんな時は島を囲む壁沿いを散策してみるのがおすすめ。中世に建てられた趣ある建物とブルターニュ地方の海が幻想的で心が洗われていきます。
モン・サン・ミッシェルで欠かせないのが、ラ・メール・プラールのオムレツ。このオムレツは130年ずっと伝統のレシピを守り続けているそう。ふわっふわのオムレツは軽い食感で、口の中でとろりと溶けてしまうのが病みつきに。店内にはヘミングウェイやイヴ・サン=ローランなど著名人のサインがずらりと並んでいます。
アクセス : Paris Montparnasse駅から電車でMont-Saint-Michel駅まで(約3時間)。 その後モン・サン・ミッシェルまでシャトルバスで5-10分、又は歩いて30分。
LA MERE POULARD
住所 : Grand Rue, 50170 Le Mont-Saint-Michel
営業時間 : 月−日 7:00 - 21:30
料金 : 30 - 40 €
ドーヴィルはパリの近くの海辺の街。ノルマンディーの美しい建物と海を眺めることができます。ここはオンフルールと並び、19世紀の画家たちに愛された場所でもあります。1時間あれば散策できてしまうこの小さな街です。時間があれば、ドーヴィルのすぐ隣のTrouvilleという街を訪れてみるのもおすすめ。
ドーヴィルは、パリから最も近いビーチがある場所として、パリの富裕層たちに人気の観光地です。そのため、乗馬、テニス、カジノ、ショッピングなど様々なアクティビティが楽しめ、都会から離れて優雅に楽しむのにぴったり。
アクセス : Saint Lazare駅から電車でDeauville駅まで(約2時間半)。
著者 Yuka