円形闘技場L’Arenesや古代劇場Theatre antique など世界遺産に登録される古代ローマ時代の遺跡が点在するアルルの市街地は、象牙色や淡いオレンジ色、暖色の背の低い建物が並び花が色を添える、小さいながらも大変美しい街です。 小道を歩けば歩くほどに愛着が湧いてくることでしょう。
夏にはヨーロッパでも最大級の国際写真祭(Les Rencontres de la photographie)が開催され、世界中からプロ・アマ問わず多くの写真家たちが集まります。またかつてヴァン・ゴッホが滞在し、「夜のカフェ」や「ゴッホの寝室」などの代表作を描き上げたのもアルルの街でした。
約紀元1世紀末頃に建造されたと推定されている円形闘技場。緩やかな楕円形の直径は136m、短径は107mを誇り、収容人数は2万5000人にも上りました。古代ローマ時代には剣闘士や猛獣狩りなどの見世物が開かれた後、中世には要塞や住居としても使用されましたが、1852年に修復され、現在でもコンサートの会場や夏から秋にかけては闘牛の会場として利用されています。
1 Rond-Point des Arènes 13633 Arles
開館時間:4月1日から4月30日 月曜日から日曜日9時から18時
5月2日から9月30日 月曜日から日曜日9時から19時
10月1日から10月31日 月曜日から日曜日9時から18時
11月2日から3月31日 月曜日から日曜日10時から17時
※闘牛開催中変更あり
料金:⒌50ユーロ
主にアルルで発見されたローマ時代の遺跡の出土品が展示されている、1996年開館の博物館。近年ローヌ川の底から発見されて話題を呼んだ2000年前古代ローマ時代の木造船は圧巻。船の引き上げ・修復作業のドキュメンタリービデオはまるでインディージョーンズの映画を観ているようでワクワクしてしまいます。
古代ローマ時代の装飾品なども大変美しく、市街地中心部からは少し離れていますが、ローヌ川沿いをお散歩ついでにぜひ訪れて欲しい場所です。
Presqu'île du cirque romain BP 205 13635
開館時間:10時から18時 火曜日定休
閉館日:1月1日、5月1日、9月1日、12月1日
料金:一般8ユーロ、割引料金5ユーロ
週2回、水曜日はboulevard Émile-Combesで、土曜日にはboulevards des Lices と Georges-Clemenceauにて8時から12時45分まで朝市が開かれます。土曜日は朝市が開催している通りの車の通行が禁止となるのでお気をつけください。また毎月第一水曜日はboulevards des Licesで蚤の市も開かれます。
グルメな友人からオススメされアルル旅行の楽しみのひとつだったのがこのレストラン。まず目を奪われたのはそのインテリア。決してやり過ぎることなく、しかし細部まで趣味の良さが行き届いた居心地の良い空間です。
サイゴンで12年間過ごし、アジアにも詳しいというカップルが、オリジナルの地中海風料理でもてなしてくれます。折角海辺の街にいるので、パリのレストランではあまり食べない魚介類のお料理をチョイス。どれもさっぱりとしながら上品な余韻が後引く美味しさ。そして最後のデザートの味のコントラストが絶妙で、ほのかに香るミントが心地良い満腹感へと誘ってくれました。
Le Galoubet
前菜、メイン、デザート ランチ約30ユーロ
18 r. du Dr.-Fanton 13200 Arles
営業時間:12時から13時半、19時から21時半
定休日:日曜日、月曜日
1888年2月から翌年5月まで、南仏の太陽を求めたゴッホは晩年をアルルで過ごしました。1年少しの滞在期間中、「夜のカフェ・テラス」や「跳ね橋」などの代表作の他、200点以上の絵画を制作したそうです。
エスパス・ヴァンゴッホ Espace Van Gogh
ゴッホが耳を切り落としたときに治療を受け療養生活を送っていた病院が、現在は図書館を含む文化センターをして利用されています。木々や花々が明るい色をつける中庭は、ゴッホの描いた「アルルの療養院の庭」に基づいて復元されています。
Place Du Docteur Felix-Rey, 13200 Arles
ゴッホ財団美術館 La Fondation Vincent Van Gogh Arles
2014年にオープンした美術館。約1000㎡のスペースには、ゴッホの作品だけでなく、ゴッホに影響を受けた現代作家の作品も展示されています。
35 rue du Docteur Fanton, 13200 Arles
営業時間:11時から19時(最終入館18時15分)
毎月第一木曜日11時から21時(最終入館20時15分)
定休日:9月18日〜3月31日(年度によって変更あり)
カフェ・ヴァン・ゴッホ Cafe Van Gogh
あの代表作「夜のカフェ・テラス」で描かれた黄色いカフェは今も当時の面影を残し、営業を続けています。ゴッホファンならぜひ一度訪れたい場所ですが、味の評判はすこぶる悪いのでお気をつけて。昼間はガヤガヤとしているので夜のひっそりとした時間に行くのが良いかもしれません。
1時間もかからず一周できてしまうほど小さな街ですが、隠れた小道を彷徨うほどに魅了されてしまう素敵な街でした。
TGV
リヨン駅(Gare de Lyon)から約4時間
予算:18ユーロ〜230ユーロ 予約時期や曜日、時間、季節などにより変動
SNCFのHPより予約可能
Bus
パリから約12時間
予算:29ユーロ〜
Flixbusなど各バス会社HPより予約可能
※ Arlesの市街地内でタクシーが必要となることはあまりないと思いますが、市街地から少し離れたところに宿泊する場合、アルルではUberがほとんどないのでお気をつけて!車が必要な場合はタクシー会社に直接電話することで予約することができます。
Arles Taxi Radio
http://www.taxi-arles.fr/taxi-gare-situe-arles.html