デジタルアートセンターは、2018年に始まったパリの最新のアトラクションの1つです。それから数年後、l’Ateliers des Lumières(アトリエ・デ・リュミエール)はパリ観光には欠かせないポットとなりました。パリを象徴する海外ドラマ「エミリー、パリに行く」の初シーズンではこのアトリエ・デ・リュミエールにて撮影が行われました!エミリーファンは必見です。
このデジタルアートセンターがある場所は、1835年にプリション兄弟によって設立されました。当時は高品質の鉄部品を製造する鋳造所でした。元々の大広間の金属構造によってつくりあげられた空間のおかげで、かつての製鉄所が理想的なデジタルアートの場所へと生まれ変わったのです。大規模な改修後、この3,000平方メートルの建物が毎年新しい展示会を開催し、独創的なアイディアで芸術作品を展示しており、今ではパリ観光で大人気の場所です。元々あったものを大切に残しながら、新しいアートを作り出す、とても素晴らしいですよね。
デジタルアートワークがその空間すべての面に投影され、私達を芸術の世界への旅へと導いてくれます。アトリエ・デ・リュミエールでは、そのアートを五感を使って感じることができ、展示されるそれぞれのアートに合わせて、独創的な音楽を同時に楽しむことができます。美術館の監督を行うキュレーターが作品に音楽を追加し、まるで芸術作品と音楽が対話をしているかのような空間を作り出すのです。大人はもちろん、子供たちにとっても芸術的な傑作を感じ、芸実を五感で楽しむためのとてもいい環境だと言われています。 O'bon Parisの読者の方には特別に10%割引でこのアトリエ・デ・リュミエールの空間を楽しんでいただけます。 クーポンはこちらから
ピカソと並ぶ20世紀最高峰の画家の一人、マルク・シャガール(1887-1985)はロシア生まれのフランス人画家。フォーヴィスム、表現主義、キュビスムを借用した作風で、近代美術の先駆者とされています。絵画的論理のルールではなく、感情的で詩的な連想に基づいて作品を構成したのです。
"心から作れば、ほとんどすべてがうまくいく。頭から作れば、ほとんど何もできない" 彼の作品のテーマは、地上の重力の法則を超えた永遠の愛でした。シャガールは愛に満ちたロマンチックな人で、彼の作品における最大の価値観のひとつは、やはり愛であり、とりわけ彼の恋人であったベラ・ローゼンフェルドでした。彼の絵画は非常に夢想的で、混沌として、色彩のコントラストや、重力に逆らって空を飛ぶように人物を配置するような超現実的な構図を持ち、サイケデリックにさえ見えます。そのため、それらの気まぐれな具象的要素は、時に映画のモンタージュのような効果さえ生みだします。しかし、それは実際には彼のロマン主義的な考え方を示し、シャガールの恋人への想いはパリの空を飛んでいるような気分にさえさせてくれます。
この展覧会では特に、画家の愛、人生への愛、色彩、人々、自然、思い出、夢、芸術、空と夜、彼の村、家、両親、そして構図や形までもが浮き彫りにされています。この壮大なイメージの空間は、クラシック音楽、クレズマー音楽、ジャズと組み合わされ構成されています。
今回の展覧会のタイトルは「シャガール、パリ-ニューヨーク」。パリとニューヨークは、近代美術の代表的な首都であり、シャガールの全キャリアにおける2つの重要な段階を象徴しています。パリは彼が選んだ都市であり、1910年代の前衛運動のおかげで、この若いロシア人画家に独自の制作の舞台を与え、彼自身の感じた文化や生活でそれを豊かにしました。1940年代、ニューヨークは主に流浪の地でしたが、画家の創造性に新たな刺激を与えました。
シャガール、「パリ-ニューヨーク」展は約40分間となっています。
素晴らしいシャガール展の次は、画家パウル・クレー(1879〜1940)の作品に基づく「絵画音楽」という短いプログラムに続きます(10分)。このスイス生まれのドイツ人画家は、表現主義、キュビスム、シュルレアリスムなどの芸術運動に多大な影響を与えました。
この迫力のある展覧会は、画家の色彩豊かで詩的な作品に満ちています。パウル・クレーは当初音楽家だったのをご存じですか。ピアニストであり、ヴァイオリニストであり、さらにはプロの歌手であり、実際に音楽家としての才能が十分にあったのです。したがって、彼の全生涯において、彼の作品は音楽から影響を受けており、それは彼の創作過程の一部でした。この短いプログラムでは、モーツァルトのオペラ『魔笛』に魅せられたクレーの姿を見ることができます。
この展覧会は、クレーの2つの情熱に起因しており、多種多様な技法で構成され、非常に想像力豊かな彼の作品の幅広い表現をじっくりと鑑賞することができます。クレーは生まれながらに製図家であり、長年の実験を通して色彩と色調の達人でした。単色に近いものから多色性の強いものまで、さまざまな色調を用いました。新しい芸術の潮流を自分なりに解釈していたからこそ、世代や芸術家を超えて愛され続けているのでしょう。この展覧会に足を運べば、彼の作品の虜になることは間違いないです。
Atelier des Lumièresは、展示会のテーマが変更される1月と2月を除いて、一年中営業されています。テーマは毎年更新され、各展示会は一年中続きます。各プロジェクションは1時間続きます。特定の時間帯を前もって予約することも可能ですが、基本的にはいつでも入場でき、好きなだけその空間に滞在できます。プロジェクションは絶え間なく上映されつづけているため、セザンヌのパートやカンディンスキーのパートの間に到着することもありえますが思う存分好きなだけ滞在できるので、何時に到着しても作品をすべて満喫することができます。座って眺めてもよし、歩いて感じてもよし、立ち上がって見上げてもよし、その空間のさまざまな場所で思う存分楽しんでみてください。それぞれの視点、角度によって異なる雰囲気が感じれるのが見どころです。
Atelier des Lumières公式サイトで事前にチケットを予約するか、到着時にチケットオフィスで購入することができます。チケット売り場は月曜日から金曜日の16:00に閉まるため、チケット売り場でチケットを購入する場合は、早めに到着がおすすめです。チケット売り場は土曜日と日曜日が定休日ですので、週末はオンラインでチケットを購入する必要があります。また、行列を避けるために、オンラインでチケットを予約すると当日スムーズです。混雑を避けたい場合は、平日の12:00〜14:00頃に訪れると、他の観光客に囲まれることなく、芸術的な雰囲気を最大限に満喫することができます。
入場料: 大人 16,00€ / 学生 13,00€ /5-25歳 11,00€ / 5歳以下無料 / 65歳以上 15,00€
O'bon Paris のクーポンを使うと10%割引で来場なので是非お得に楽しまれてください。O'bon Parisクーポンはこちらから
住所: 38 Rue Saint Maur、75011 Paris
アクセス: メトロ9番線 Voltaire or Saint-Ambroise駅、3番線 Rue Saint-Maur駅、2番線 PèreLachaise駅
営業時間:月-木 10:00-18:00 /金-土 10:00-22:00 /日 10:00-19:00
料金:大人16€ /学生13€ / 5-25歳11€ / 5未満の子供は無料 / 65歳以上の15€
チケット予約: www.atelier-lumieres.com