フランスでおすすめのクリスマスマーケット!

11月の後半に差し掛かってくると、寒い日が続き、急に日が暮れるのも早くなり、いよいよ冬になっていきます。それと同人に、街を太陽の代わりに照らすかのように、様々なショップや街の通りでイルミネーションのライトアップやデコレーションが盛んになり、クリスマスモードに塗り替えられていきます。そんなヨーロッパで必ず行きたいのがクリスマスマーケット。地方や国ごとにまた少しずつ特徴が違うクリスマスマーケットは、どこに行けばいいのか分からないという人も多いはず。パリではモダンなクリスマスマーケットがたくさんありますが、地方の古くからある伝統的なクリスマスマーケットにも是非行ってみたいものです。今回はそんなクリスマスマーケットの中でフランスのおすすめの地元のクリスマスマーケットを特集します!!

 

1. クリスマスの首都的な街:ストラスブール (Strasbourg)

期間 :2021年11月26日-2021年12月26日

パリからのアクセス: パリ東駅(Gare de l'Est)からストラスブールまでTGVで1時間45分

ウェブサイト: https://noel.strasbourg.eu/ 

ストラスブールのクリスマスマーケットは1570年から始まり、フランスでは最も古いクリスマスマーケットです。何百年もの間、アルザスのクリスマスの伝統にしたがい、クリスマスの首都“Christmas Capital”として知られています。開催期間の間、街のいたるところにクリスマスマーケットが広がり、地元の特産品やハンドクラフト品が300もの屋台で売られています。

 

アルザスの特産料理プレッツェル

プレッツェルはアルザスの特産料理の一つです。蝶のような形をした小麦から作られるこのパンは、クリスマスマーケットでは屋台につるされてまるでデコレーションのように置かれています。クレベール広場(Place Kléber)には巨大クリスマスツリーがあり、ローカルなアーティストたちが広場でパフォーマンスをしています。

また、グリューワインはクリスマスマーケットに欠かせないものの一つです。アニス、フェンネル、シナモン、バニラ、オレンジピール、レモンなどのスパイスの香りがとても芳醇で、身体を温めてくれるとともにクリスマス気分を高揚させてくれます。焼きソーセージもジューシーでとても美味しいですよ。

グリューワインのプラスチックカップはリサイクルができるようになっているので、グリューワインを注文する際に、1ユーロほどの料金が既に含まれています。カップ返却所へ行ってデポジット分をもらっても良いですし、お土産として持って帰るのも良いかもしれません。

 

2. 魔法のクリスマス:コルマール (Colmar)

期間 : 2021年11月26-2021年12月29日

パリからのアクセス : パリ東駅(Gare de l'Est)からコルマールまで約2時間30分

ウェブサイト : http://www.noel-colmar.com/fr/

2017年のヨーロッパのクリスマスマーケットランキングで2位に選ばれたコルマール。このクリスマスマーケットのキーポイントは「アートと伝統」です。手作りのクリスマスリースやキャビンの屋台で焼かれるソーセージはとてもおすすめ。屋内マーケット(Koïfhus-Marché Interieur)にはたくさんの芸術作品や陶器や木彫り、地元の手芸品、ガラス製品にジュエリー、繊維品など技巧の凝らされた魅力的なものがたくさんあります。コルマールの中でも最も大きなクリスマスマーケットを四つ挙げると、ドミニカ広場(Place des Dominicains)、ジャンヌダルク広場(Place Jeanne d’Arc)、アンシエンヌ・ドゥアーヌ広場(Place de l’Ancienne Douane)、小さなヴェネチア(Petite Venise)等があります。

 

中世から19世紀までの教会や美術館、木骨造りの家が立ち並ぶ丸石の道を歩いていきます。木やカラフルなデコレーション、それに光のイルミネーションが重なると、タイトルの通りの魔法のようなクリスマスそのものです。

コルマールの中を歩いているとクリスマスキャロルの合唱に出くわすこともありますよ。小さな町ではワインの試飲やコンサートなどたくさんのアクティビティがありますので、オフィシャルホームページなどを参照ください。

 

3. シャンパンクリスマス: ランス (Reims)

期間 :2021年11月26日-2021年12月29日

パリからのアクセス : パリ東駅Gare de l'Est)からTGVでランス中央駅(Reims Centre)まで46分

ウェブサイト : https://www.reims-tourisme.com/le-marche-de-noel

ランスの大聖堂の前にあるクリスマスマーケット。シャンパンの街であるランスでは145ものバザールでシャンパンの試飲ができます。伝統菓子であるピンク色のビスキュイ・ローズと一緒に出てきますよ。このビスキュイは17世紀の終わりごろに起源があり、通常はバニラの香りを引き出すために二回焼かれます。教会の知覚には50メートルもの高さがある観覧車があり、ランスの街をきらびやかに飾ります。

 

4. 物語のようなクリスマス: メス (Metz)

期間 : 2021年11月19日-2021年12月31日

パリからのアクセス: パリ東駅TGV(Pairs Gare de l'Est) からメスまで高速TGVにのって1時間30分

ウェブサイト : http://www.noelmetz.com/edition-2018/ 

去年メスは"Europe's Best Christmas Market"ランキングに初めて参加し、9位を獲得しました。クリスマスマーケットは17mの高さがあるクリスマスピラミッドがあるサン・ルイ広場等、中央広場にあります。サン・ジャックセンターではサンタクロースに手紙を書くことができますよ。

 

メスではクリスマスマーケットだけでなく、観覧車もおススメです。グリューワインを片手にジンジャーパンを食べるだけでもうクリスマス気分。精巧なクリスマスのオーナメントはとても美しく、色使いが綺麗で、写真を撮ったりお土産に買いたいものです。

 

5. 色鮮やかなクリスマス: ミュルーズ (Mulhouse)

期間: 2021年11月24日-2021年12月27日

パリからのアクセス: パリ東駅 (Gare de l'Est)あるいはパリ・リヨン駅 (Paris Gare de Lyon)からミュルーズ・ヴィル駅(Mulhouse Ville)まで約3時間

ウェブサイト : https://www.noel-mulhouse.fr/

ミュルーズではクリスマスのデコレーションやカラーが毎年異なります。タウンホールや屋台、もみの木など、その年ごとに綺麗にデコレーションがされます。ミュルーズに行けば必ず買っておきたいのがアルザスの名産品である繊維品。テーブルクロスやナプキン、エプロンにデコレーションなどがクリスマス使用になっていて綺麗です。

 

6. 南フランスのクリスマス: エクサンプロヴァンス (Aix-en-Provence) 

期間 :2021年11月16日-2021年1月12日  

パリからのアクセス: パリ・リヨン駅 (Paris Gare de Lyon)からエクサンプロヴァンス中央駅 (Aix-en-Provence Centre)までTGVに乗り、その後40番線のバスで乗り換え(チケットは4.3ユーロ、10-15分)

ウェブサイト : http://www.aixenprovencetourism.com/agenda-des-evenements/aix-en-provence-fete-noel/ 

プロヴァンスはいつも人を惹きつける魅力的な地域です、「幾千の春」と呼ばれるエクサンプロヴァンスは特に、最も綺麗な場所の一つで、クリスマスマーケットはその中でも特に美しい道で準備されます。パレードやコンサート、パフォーマンスなども行われており、たくさんのイベントが待っていますよ。是非注目してほしいのが南仏の名産、色とりどりの土人形です!

 

7. 光のクリスマス: モンベリアル (Montbéliard) 

期間 : 2021年11月27日-2021年12月28日

パリからのアクセス : パリリヨン駅 (Paris Gare de Lyon)からベルフォール・モンベリアル駅 (Belfort Montbeliard)までTGVで2時間10分

ウェブサイト : http://www.lumieres-de-noel.fr/


フランスの東の方にあるブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏にあるモンベリアルは「クリスマスライト」と呼ばれています。名前の通り、この小さな町はクリスマスのイルミネーションで有名で、古き趣のある街にライトがいっぱいに灯されます。美しくて夢のようなその空間は子供の頃のおとぎ話のようです。

クリスマスマーケットはサン・マルタン教会の横にあり、160以上ものブースト手工芸品があります。毎年様々な国や地域から屋台を立てるのに人が呼ばれているので、英国風コテージや、アイルランド、ポルトガル、ブルターニュなど様々な特徴あるキャビンが見られます。“Best Christmas Market in Europe” のランキングにおいてはストラスブールのクリスマスマーケットに続き6位でした。

 

O'bon Paris tip 

南仏であればリヨンのクリスマスマーケットもおすすめです。食べ物もとても美味しく、中でもおすすめなのはあつあつのクレープ。ヘーゼルナッツのソースはとても甘くておいしいです。

他のヨーロッパの国々も楽しいマーケットがたくさんあります。ニュルンベルクのクリスマスマーケットは二年前に行きましたがとても大きく終わりのないクリスマスマーケットのおとぎの世界でした、、。でも案外その中でも、他にも行ったケルンの旧市街のクリスマスマーケットの方が地元の雰囲気があって印象に残っていたりします。

  


原文・撮影 : Hanqi Li & Lexi Wang

翻訳:Leona Fujii