世界の食の都と称されるパリは、美味しいパティスリーで有名。そのパティスリーの頂点に立つのが、フランス料理の芸術性を象徴するクロワッサンともいえるでしよう。
クロワッサンは、サクサクとした黄金色の薄皮の層と軽いバターの風味を持つ外皮が特徴で、中は空気を含んだ層になっています。パリの定番から独創的なバリエーションまで、パリのクロワッサンのトップ10を見つける旅に出かけましょう。
Boulangerie Utopieの定番クロワッサンは、パリッとした外皮とはっきりとした層が特徴。クロワッサンの内側は柔らかく、甘く、軽いバターの風味があり、口の中が幸せに満ちるでしょう。また、黒いバゲットと黒いエスカルゴ・レーズンも試してみる価値がありますよ。
住所: 20 Rue Jean-Pierre Timbaud, 75011 Paris
Laurent Duchêneでは、濃厚なバターの風味が特徴のオリジナル・クロワッサンと、甘美なチョコレートのプラリネ・フィリングが特徴のシグネチャー・クロワッサンの2種類を味わうことができます。甘すぎるチョコレート菓子とは異なり、このクロワッサンではチョコレートのほのかな自然な甘みがクロワッサンを完璧に引き立てています。チョコレートはなめらかなペースト状で、外側の層の口溶けは最高。食べた後に手を汚したくなければ、ナプキンを頼むのをお忘れなく。
住所: 238 Rue de la Convention 75015 Paris
外はカリッと、でも固すぎず、絶妙な厚みで、中はふわふわのクラシックなクロワッサンをお探しなら、La Maison d'Isabelleがおすすめ。2018年にパリのイル・ド・フランスで最優秀バタークロワッサン賞を受賞したこの店で、がっかりすることはないでしょう。バターの風味が強めが好きな方にもおすすめですが、軽いクロワッサンがお好みの方にも、このクロワッサンは完璧です。
住所: 47ter Bd Saint-Germain, 75005 Paris
セドリック・グローレ・オペラは、現在ソーシャルメディア上で話題となっており、入店するのにしばしば1時間待ちの行列ができます。ミルフィーユやクロワッサン、パン・オ・ショコラに似たヴィエノワズリーはすぐに売り切れてしまうため、別の日に再度訪れる必要があります。
クロワッサンに関しては、完璧に均一な層と少し丸みを帯びた形で、見た目も際立っています。味も期待を裏切りません。しかし、一般的なクロワッサンとは異なり、外皮は薄めだが、食べ応えのあるサクサク感が保たれています。中身は軽く、空気を含んだような食感で、バターの香りが口の中に広がります。セドリック・グローレ・オペラのクロワッサンの値段は4ユーロでした(取材時)。
住所: 35 Av. de l'Opéra, 75002 Paris
BÄRÄのクロワッサンの印象的な特徴のひとつは、その極めてクリスピーな外皮でしょう。オリジナルのクロワッサンの他に、ゴマやレモンなどのフュージョン・クロワッサンも是非お試しください。これらのフレーバークロワッサンは主張しすぎず、ほのかな風味を添えています。レモンのほのかな酸味が中のゴマペーストを引き立て、絶妙なバランスを生み出しています。オリジナリティを満載で、選ぶだけで楽しくなってしまいます。BÄRÄには、静かな朝食を楽しめる屋外席もあります。
住所: 6 Rue de Belzunce, 75010 Paris
Bo&mieでは、どのクロワッサンもパリッとした外皮と柔らかい中身が自慢。クラシックなクロワッサンも美味しいが、それだけではありません。特に、カカオ・プラリネとフランボワーズ・クロワッサンの2つのフレーバー・オプションに驚かされました。これらのクロワッサンには、カカオペーストとフランボワーズジャム、そして本物のフルーツが練りこまれています。ラズベリー・クロワッサンは甘さ控えめで、カカオ・クロワッサンはカカオの風味がより自然で砂糖控えめ。Bo&mieの店舗は、伝統的なパン屋というよりはカフェのようで、十分な席があり、パティスリーに合う飲み物も豊富に取り揃えています。
住所: 91 Rue de Rivoli, 75001 Paris
マカロンとショコラで有名なピエール・エルメですが、クロワッサンも是非試して頂きたい。ライチ、バラ、フランボワーズをブレンドしたユニークなクロワッサン「イスパハン」を味わうことができます。このクロワッサンには、バラの香りのアーモンド・ペーストがたっぷりと練りこまれており、そのフレーク状の層の中には、フランボワーズとライチのコンポートが入っています。黄金色に輝くクロワッサンは、香り高いローズウォーター・グレーズでたっぷりとコーティングされ、小さなドライ・ラズベリー・フレークで飾られています。
フランス全土に15のブティックを構えるシェ・ムニエは、2014年以来、私たちを魅了し続けています。オーガニックの小麦粉のみを使用し、季節の食材を使ってすべて自社で製造するというこだわりから、2023年にはイル・ド・フランスで最高のバタークロワッサンの称号を獲得。このクロワッサンはバターの風味が絶妙なことで有名だが、クロワッサンを際立たせているのは外側が少し厚めになっていること。
定番のバター・クロワッサンに加え、シェ・ムニエではチョコレート・コーティングのクロワッサンも提供しています。私たちは、中にイチゴのコンフィが入ったバラのクロワッサンを試食させてもらったが、見た目と同じくらい魅力的な味でした。このクロワッサンは、無限の食感と風味の旅へと私たちを導いてくれます!バラのプラリネの繊細なフレークから始まり、外側のバラのチョコレート・コーティングは心地よくまろやかで、甘すぎず調和がとれています。その下には、クロワッサンの伝統的なバターの風味があり、その芯にあるイチゴのコンフィに驚かされます。これらの要素が組み合わさることで、イチゴの風味が調和して香り立っています。
この鮮やかなクロワッサンは、ギャラリー・ラファイエット・グルメでしか手に入りません。この美味しいスイーツを試してみたい方、ついでにショッピングをされたい方は、ギャラリー・ラファイエットのお得なクーポンを是非ご利用ください。
住所: Galeries Lafayette Le Gourmet 35 Bd Haussmann, 75009 Paris
Le pain des copainsは数年前にパトリシアによって創業されました。ラズベリー、ピスタチオ、チョコレート、アーモンドなどが入ったクロワッサンは、私たちの心をつかんで離しません。お気に入りは、フランボワーズのクロワッサン。
こちらのフランボワーズ・クロワッサンは絶品で、ピンク色のクロワッサン生地には本物のラズベリーが使われ、中に小さな種が入っています。それが、バターの風味と本来の食感を損なうことなく、はじけるような風味を加えています。上には、ほんのり甘いラズベリージャムとフレッシュで少し酸味のあるフルーツが並び、絶妙なバランスを生み出しています。クラシックなクロワッサンとフランボワーズの鮮やかな味わいのハーモニーをお楽しみください。
すぐに売り切れることが多いので、早めの時間にゲットしにいくのがおススメ。
住所: 96 Rue du Faubourg Saint-Martin, 75010 Paris
Boulangerie Magaliのクロワッサンは、厳選された材料を使い、すべて自家製で作られています。柔らかめのクロワッサンがお好みなら、絶対に気に入るでしょう。内側はバターの風味が豊かで、外側は繊細でサクサクしすぎない食感が自慢。散らかすことなく綺麗にクロワッサンを味わいたい人にぴったりです。また、ピスタチオ・クロワッサンもあり、アーモンド・ペーストのフィリングとともに、ほのかなナッツの風味が楽しめます。外側の層は、緑色のピスタチオの層の甘さで飾られています。
パリのクロワッサンを代表する10軒のベーカリー。クラシックなバター風味のクロワッサンも、モダンにアレンジされたクロワッサンも、これらのパティスリーはあらゆる好みに応えてくれます。パリの素敵な通りを歩きながら、これらのシンボル的なお店のクロワッサンをぜひ味わってみてください。
著者/撮影: Noémie Thuy PHAN