美しい景観で多くの旅行者を魅了する街、コルマール。小さいながらも活気のある街で、ドイツとの国境近く、フランス東部のアルザス地方に位置しています。そのため、ドイツとフランスの文化の融合をあちこちに見ることができます。また、かの有名なジブリ作品『ハウルの動く城』のモデルになった街とも言われており、ファンにはたまらない巡礼地のひとつです。第二次世界大戦中、激戦地のひとつであったにもかかわらず、奇跡的に爆撃を間逃れたコルマールの街には、古い建物が数多く残り、中世の趣を今に伝えています。
『ハウルの動く城』の冒頭シーンに登場するユニークな形の建物を覚えているでしょうか?そのモデルになったと言われているのがこのプフィスター館。1537年に建設された歴史ある建物です。中世の建築様式の特徴がところどころに残りつつも、コルマールにおけるルネサンス様式の建築物の代表として知られているそうです。
住所 : 11 Rue des Marchands, 68000 Colmar
アルザスらしい、パステルカラーの木組みの家が運河沿いに並ぶ旧市街は、その景観がイタリアのヴェニスを彷彿とさせることから「プティット・ヴニーズ(小さなヴェニス)」との愛称で親しまれています。クリスマスマーケットの時期には飾りやイルミネーションによって、さらに美しく賑やかな雰囲気に。
住所 : Quai de la Poissonnerie, 68000 Colmar
ドミニコ派修道院を改修した美術館。中世からルネサンス期の絵画、彫刻の展示が中心ですが、ピカソやモネの作品の他、写真や現代アートまで見られる豊かなコレクションで知られています。
こちらは訪れた際に開催していた特別展のようす。ロシア・アヴァンギャルドの師、アレクサンドル・ロトチェンコの展示が行われていました。 大胆な構図が印象的な写真作品や共産党のプロパガンダ・ポスター、絵画や雑誌のデザインに家具まで、幅広い分野の作品を集めた充実した展示でした。
住所 : Place Unterlinden, 68000 Colmar
開館時間 : 月・水・金・土・日 10h00 - 18h00 / 木 10h00 - 20h00 / 火曜休館
( 12/24・12/31 のみ 10h00 - 16h00、1/1・5/1・11/1・12/15 休館 )
入場券 : 一般 13€ / 12-18歳または30歳以下の学生 8€ / 12歳未満無料
ウェブサイト : http://www.musee-unterlinden.com/en/
運河のそばにある屋内型のマルシェ。小規模ですが、ビオ(有機栽培)の野菜を扱う八百屋さん、フロマージュリー、ブーランジェリー、カフェ、そして運河沿いに設置されたスペースで食事をすることのできるビストロと、充実した内容です。地元の人たちに混ざって、お買い物してみてはいかがでしょうか。
住所 : 13 rue des Ecoles (Centre historique, Petite Venise) 68000 Colmar
営業時間 : 火・水 8h00 - 18h00 / 木 7h00 - 18h00 / 金 8h00 – 19h00 / 土 8h00 – 17h00 / 日 10h00 – 14h00 / 月曜休
ウェブサイト : https://www.marche-couvert-colmar.fr/index.html
◎TGV
パリ東駅 (Gare de l’Est) から乗車して、約2時間30分でコルマールの駅へ着く直通のTGVがあります。価格は40~120€と、時期によって変動し、また、予約が旅行日程に近くなるほど高くなります。
◎バス
Flixbusで20~45€ほど、乗車時間は直通のもので9時間前後です。パリ12区ベルシー (Bercy) 駅から乗車できます。
◎Blablacar
乗車時間は約4時間~6時間、30~40€ほどで乗車できます。(運転者の決めたルート・価格によって異なります)
◎電車
ストラスブール駅 (Gare de Strasbourg) からコルマール駅 (Gare de Colmar) までは30分ほど。値段は9~15€です。
◎バス
Ouibusで5€から、乗車時間は約1時間でストラスブールのPlace de l’Etoile からコルマールのPlace de la Gare へ行くことができます。
◎Blablacar
乗車時間は約1時間ほど、5~10€で乗車できます。(運転者の決めたルート・価格によって異なります)