ヨーロッパ旅行時の交通手段


シェンゲン圏内やイギリスに入国するのに必要なビザやパスポートを入手したあとに大変なのは、移動手段の手配です。移動手段はとても重要であることに間違いありません。飛行機、電車、バス、レンタカー、公共交通機関、など様々な移動手段があり、何を使うのかも迷います。

 

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飛行機

ヨーロッパ国内をたびするのに飛行機は最も速い交通手段であることには間違いありません。大体の国では国際線が走る空港が首都にありますが、小さな空港だと、空港までバスに乗って一時間以上もかけてアクセスしなければならないなんてことも。その場合は搭乗時間まで二時間と余裕をもって行かずに済む電車のほうが早く着くこともあります。空港までのアクセスが良いかどうかは確認するのがベターです。

より安い航空券を見つけたいときにはスカイスキャナーがおすすめです。すべての航空会社と比較してくれます。乗り換えの回数や、フライトの時間などフィルターをかけて検索が可能です。 ヨーロッパのLCCで安いのは RyanAir, Vueling(特にスペイン行き), EasyJet などがあります

 


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電車

都市間などに一番便利なのは結局電車です。国が陸続きなので例えばベルギーとフランスなど地図上で近くても電車がおすすめ。国ごとに公共交通機関を運営している会社は異なるので、その国ごとに割引制度やかなりお得になるメンバーズカードなどもあります。事前に予約をするのがおすすめです。電車のチケットは時間帯や日にちによって変わり、金曜日や日曜日の夕方のラッシュアワーを避ければお得に買うことができます。旅先でのスケジュールには余裕を持った方が良くても移動手段は前もって予約するのがおすすめです。

 

インターレイルパス(INTERRAIL PASS) 

EU居住者(ヨーロッパの市民とヨーロッパ域外の合法な居住権を持つ者)は4万以上、37社ある電車を30か国でよりお得に旅をすることができます。この国際線をつなぐパスはヨーロッパのほとんどの国をカバーしています。電車にプランに合った日程の好きなときに乗って、インターナルパスを提示し、ヨーロッパ中の旅行を楽しむことができます。

インターレイルパスには三種類あります

(1) ゴールドパス:Interrail Global Pass (208ユーロより)

最大30か国まで使えるパス。何か国かを旅行したいのであればおすすめです。このパスでユーロスターにも乗れるので、パリ、ロンドン、アムステルダム、ブリュッセルなどに簡単に行くことができます。嬉しいポイントはユーロスターの電車も含まれること。ブリュッセル、パリ、ロンドン、アムステルダムなどの都市のアクセスがスムーズです。5日から1か月まで様々期間を選ぶことができ、さらに27歳以下であれば割引が適用されます。

(2) 一国限定パス:Interrail One Country Pass (51ユーロより)

一国内を思う存分に旅したいという人にはぴったりのこのパス。30か国のパスが用意されています。イタリアや、スイス、ベネルクス(1パスで三国)、フランス、ドイツ、ノルウェイも選ぶことができます。

(3) プレミアムパス:Interrail Premium Pass (124ユーロより)

「プレミアム」という言葉通り、このパスは電車の席が余っているかどうかの心配もいりません。子供はこのパスを持つ大人と一緒であれば無料です。ウエブサイトから直接予約をします。(www.interrail.eu/en/interrail-passes)

 

ユーレイル(EURAIL)

ユーレイルパスは、上記のインターレイルパスとは異なり、ヨーロッパ外に住んでいる人向けのパスです。インターレイルパスより二か国少ない28か国での利用になりますが、それでも十分以上です。28歳以下やグループでの旅行であれば通常価格から15%オフです。

ユーレイルパスには3種類あります:

(1)グローバルパス: Eurail Global Pass (307ユーロより)

様々な国に行きたい人におすすめのパス。5日間から3か月まで様々なプランがあります。

(2) セレクトパス:Eurail Select Pass (133ユーロより)

数日間ほどの旅行を計画中なのであればとてもおすすめのこのパス。27か国から選ぶことができます。どこに行きたいのかまだ分からなくてもユーレイルパスは人気の行き先をカバーしているので心配はいりません。電車だけにとどまらず、イタリアやギリシャなんかであればフェリーも使えるのが嬉しいポイント。

(3)一国限定パス:Eurail One Country Pass (53ユーロより)

27か国の中から好きな行き先を選びます。このパスで人気の行き先はイタリア、フランス、スペイン、ベネルクス三国、ポルトガル、スウェーデンです。

ウエブサイトから直接予約をします。( www.eurail.com/en/eurail-passes )

 


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バス

電車以外の交通手段で、ヨーロッパ内はバスも発達しています。あまり遠くの地へ移動する予定はなく、できるだけ安価で押さえたいという人にはおすすめできるバス。国同士をつなぐバスの本数も多いので便利です。最もメジャーなバス会社は FlixBus, OUIBUS, Eurolines, National Expressです。安くて時間の選択肢がFlixbusは多い一方で乗り継ぎ回数も多い場合があり、OUIBUSのほうがフランスでは便利だったりと、国によっても 様々異なるのでその都度比較する必要があります。比較をするのに便利なサイトは ComparaBus か GoEuro です。フライト検索のスカイスキャナーのようなサイトです。

夜行バスの選択肢もあります。夜行バスで寝ることに問題がない人はかなり費用が抑えられるのでおすすめです。しかし常に荷物には気を付けておいてください。 

 


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公共交通機関

そして夢に見た行き先に着けば、メトロ、トラム、バスといった交通機関を使うタイミングがいつかやってきます。自転車をレンタルするのも一つの手です。 Google mapのアプリを使うもよしですし、Citymapper のアプリは道検索にとても便利で様々な道順の可能性を考慮してを検索してくれます。現在は19か国の39都市で利用がかのうで、イギリスのロンドンとバーミンガム、フランスのパリとリヨン、ベルギーのブリュッセル、オランダのアムステルダム、ロッテルダム、ハーグ、ユトレヒト、ランスタッド、ドイツのケルン、デュッセルドルフ、ルール地方、ハンブルク、ベルリン、イタリアのミラン、ローマ、デンマークのコペンハーゲン、スウェーデンのストックホルム、スペインのバルセロナ、マドリード、ポルトガルのリスボン、トルコのイスタンブール、ロシアのサンクトペテルブルク、モスクワがあります。

また、各国ごとに市内観光のパスやカードがありますので事前に検索してどのカードが利用できそうか確かめてみてください。アムステルダムの I amsterdam City Card 、コペンハーゲンのCopenhagen Card 、リスボンの Lisboa Card のようなカードがあります。

 


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レンタカー

団体で旅行をする場合はレンタカーを借りるのが一番安いことも多いです。レンタカーがあれば気軽に旅程を変えることができたり柔軟になるのも魅力。ヨーロッパでメジャーなレンタカーの会社は Hertz, Avis, Europcar, Budget, Enterprise, Dollar, Thrifty. です。これらを比較するサイトとして Rentalcarsも利用できます。21歳から70歳が通常利用可能で、25歳以下であれば追加料金を支払わなければならないこともあります。ヨーロッパで運転をするためには勿論国際免許証も必要です。運転席の位置が変わってしまうトリックにもお気をつけ下さい!