毎年10月末にパリで開催される国際的なアートフェアFIAC。今年で44周年を迎えました。 今年は10月19日から22日まで行われました。
今回の展覧会に参加したギャラリーの数は約200で、世界3大アートフェアという評判にふさわしい規模の展示会となりました。
Galerie Perrotin
国際アートフェアの入口を過ぎるとすぐに見えるGalerie Perrotinに所属しているアーティスト。村上隆の巨大な造形アート。
Ladurée X Marina Abramovic
世界で最も有名なアーティストの一人と言われるマリーナ・アブラモヴィッチ。彼女が今回ラデュレとコラボレーション。ただ、映像はただマカロンを食べるシーンのみで驚きははあまり感じませんでした。
Martin van Zomeren
常に変化を敏感な街・アムステルダムからパリを訪ねてきた現代美術ギャラリーMartin van Zomeren。他のギャラリーの展示とうって変わり、展示スペースを鉄の網で囲む斬新な空間を造っていました。
Feedman Fitzpatrickr
LAにあるFreedman FitzpatrickギャラリーはStefan Tcherepninという作家の人形と絵を展示。
Vitamin Creative Space
中国広州と北京のVitamin Creative Spaceギャラリー。台湾出身のYuan Jai(袁旃)の作品を見ていれば、東洋のシュールレアリズムを見ているような気分に。中国のカラーインクを使用して色味とキャンバスの上に盛られた繊細なタッチ感が、西洋の絵画との違いを如実に見ることができます。
Isabella Bortolozzi
ベルリンのギャラリーからはJos de GruyterそしてHarald Thysの作品が。主に人をモチーフとしたオブジェで知られています。
Sadie Coles HQ Gallery
スイスの彫刻家Ugo Rondinoneのnudeという作品。
Jean-Michel Basquiat
黒いピカソの異名を持つバスキアの作品も。グラフィティを介して美術をはじめ、落書きを芸術の域に引き上げたアーティスト・バスキアの映像がピカソ、アンディ・ウォーホルの作品と一緒に展示される興味深いスペース。
Yves Tanguy
フランス生まれですが、米国で超現実主義の画家として活動したイブ・アンガイの作品。出展はカナダのモントリオールから来た、ピカソとマグリット、フェルナン・レジェなどを展示しているギャラリーLandau Fine Art。モダニズムの巨匠たちの普段見ることのできない映像を展示および販売しています。
サロンや展覧会にも使われるグラン・パレ本館の1階のほか、2,3階までギャラリーを目いっぱい展示スペースに使用したFIAC。来年のまたレポートいたします!
国際パリアートフェア:FIAC
住所:Grand Palais - Avenue Winston Churchill、75008 Paris
交通:1番線または13番線ChampsElysées-Clémenceau駅
期間:2017年10月19日から22日まで(展示終了)
入場料:大人37ユーロ、26歳未満の大学生や若者20ユーロ