フラゴナールは、1926年に香水の都グラースで創業した、フランスを代表する老舗香水ブランドです。家族経営の伝統を受け継ぎ、約1世紀にわたりコート・ダジュール沿いの工場で香水づくりを続けています。香水の芸術とプロヴァンスの暮らしを大切にするフラゴナールは、ヨーロッパ中で確かな信頼を得ています。
パリではオペラ座の近くにある香水博物館(オペラ座から徒歩2分)が有名で、香水の歴史を学べる展示とともに、香水や化粧品、ホームフレグランスなど、幅広い商品が揃うブティックも併設されています。本記事では、訪問時にぜひチェックしたい、おすすめの商品を10点ご紹介します。
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香水を選ぶときにまず知っておきたいのが、「香水の種類と濃度」についてです。実は香水にはいくつかの種類があり、含まれる香料の濃度によって香りの持続時間や価格が大きく異なります。
• オーデコロン(Eau de Cologne):香料濃度3〜6%、最も軽やかで手に取りやすいタイプ
• オードトワレ(Eau de Toilette):香料濃度5〜15%、デイリー使いにぴったり
• オードパルファム(Eau de Parfum):香料濃度15〜20%、香りの持続力もアップ
• パルファン(Parfum):香料濃度20%以上、最も濃厚で長持ちするタイプ
パルファンは価格がやや高めですが、使用量が少なくて済むため、結果的に長く使えるというメリットがあります。多くの香水ブランドでは、主にオードトワレやオードパルファムのみを販売していますが、フラゴナールは生産から販売までを一貫して手がける直営ブランドのため、高濃度のパルファンを、他ブランドのオードトワレと同程度の価格で提供しているのが大きな魅力です。
さらに、香りの鮮度を保つために、フラゴナールではアルミニウム製のボトルを使用。これは紫外線による香り成分の劣化を防ぐ効果があり、ガラス瓶に比べて保存性に優れています。香りを長く美しく楽しむためのこだわりが詰まっています。
Belle de Nuit(ベル・ドゥ・ニュイ)は、華やかなフローラルとフルーティーな香りが調和した、豊かでエレガントな香水です。温かみのあるムスクの香りが奥行きを与え、まるでベルベットのような滑らかさを感じさせます。
フラゴナールの中でも特に人気の高い定番フレグランスのひとつで、オードトワレやオードパルファムだけでなく、コスメやボディケアアイテムなど様々な形で展開されており、シーンや気分に合わせて楽しむことができます。その深く印象的な香りは、日常に優雅さを添えてくれるだけでなく、旅のお土産としても喜ばれる一本です。
上品なボックスに収められた〈エトワール〉は、その名のとおり“星”のようにきらめく香り。ベルガモットとレモンの明るいシトラスに、ジンジャーの爽やかなアクセントが加わり、夏にぴったりの軽やかな仕上がりです。
フラゴナールのクラシックコレクションのひとつとして、長年愛され続けているベストセラー。清潔感のある香りをお探しの方や、初めてフラゴナールを手に取る方にもおすすめの一本です。
「ダイヤモンド」の名をもつ〈ディアマン〉は、まばゆい果実と甘いトップノートから始まり、やさしいフローラルのハートへと移ろう、エレガントな香りのブレンドです。バニラやパチュリ、ムスクがあたたかく包み込むようなラストノートへと続き、心地よく余韻を残してくれます。
同じ香りのシャワージェルやボディローションも展開されており、全身で香りをまとえる贅沢なライン。自分へのご褒美にはもちろん、大切な人へのギフトにもおすすめです。
オードトワレは、香料の濃度が比較的低いため、オードパルファムと同じ価格でもより大容量で楽しめるのが魅力です。多くの香水は、オードパルファムやパルファムに加えて、気軽に使えるオードトワレタイプも展開されています。
なかでも人気の「ベル・シェリー(Belle Chérie)」は、フランス語で「美しい愛しい人」を意味するロマンティックな名前が印象的。フレッシュなブーケや果実、ウッディな香りの要素をぎゅっと詰め込んだ一本で、トップノートにはマンダリンとスターフルーツ、ミドルノートにはジャスミン、ヘリオトロープ、スズラン、そしてラストはサンダルウッドやトンカビーンズ、バニラの温もりを感じる香りに包まれます。
200mlの大容量ボトルはリフィル(詰め替え)可能なスプレータイプで、エコ&サステナブルな設計も魅力です。毎日の暮らしにそっと寄り添ってくれる、優しいフレグランスです。
香り好きの方にぴったりなのが、フラゴナールのルームディフューザー。お気に入りの香りを、お部屋に最大8週間ふんわりと漂わせることができます。
このディフューザーは、画家ゴッホが過ごしたことでも知られる南仏の町「アルル」からインスピレーションを得たもの。南仏の太陽のあたたかさや穏やかな空気感が詰まった、心地よい香りが特徴です。
香調は、ジンジャーとカルダモンのスパイシーなトップノートに始まり、ローズとジャスミンのやわらかなフローラルが広がり、ラストはシダーとリコリスの落ち着いた香りで、空間をバランスよく包み込みます。お部屋に南仏の風を吹き込むようなフレグランスとして、自分用にもギフトにもおすすめです。
フレッシュで軽やか、そして気軽に使えるこの「マイ・ファースト・オー・ド・トワレ」コレクションは、その名の通り、はじめて香水を使う子どもにもぴったりなアイテムです。
「Miss Love(ミス・ラブ)」や「Good-Looking Man(グッド・ルッキング・マン)」など、遊び心あふれるネーミングとカラフルなパッケージデザインが、若々しいエネルギーとチャーミングな魅力を表現しています。はじめての香り体験を、楽しく思い出に残るものにしてくれるコレクションです。
2025年は「レモンブロッサム」
フラゴナールでは毎年、「フラワー・オブ・ザ・イヤー」として一つの花をテーマに、限定コレクションを展開しています。このシリーズには、オー・ド・トワレやソープ、ルームディフューザーなどが含まれ、いずれもその年限りの特別なアイテムとなっています。
2025年のテーマは、清らかな白い花びらが印象的な「レモンブロッサム(レモンの花)」です。ほのかに漂う爽やかな香りは、南仏プロヴァンスの夏のそよ風を思わせるような、心地よいフローラルノートです。一年に一度の特別な香りとの出会いを、ぜひこの機会にお楽しみください。
フラゴナールでは、南仏らしい美しいパッケージデザインが印象的な、さまざまなタイプのハンドクリームが展開されています。それぞれのハンドクリームには、プロヴァンスの町や風景から着想を得た独自のテーマが込められており、使うたびに旅するような気分を味わえます。たとえば「ベル・ドゥ・グラース(Belle de Grasse)」は、香水の都として知られるグラースの名を冠したクリームで、ベルガモットやオレンジブロッサム、ミモザを思わせる、やわらかく甘い香りが特徴です。肌をしっとりと包み込みながら、香りでも心地よさを届けてくれる、贈り物にもおすすめの一品です。
石けんづくりは、プロヴァンスに古くから受け継がれる伝統のひとつです。近年では、環境にやさしく、ナチュラルで安心して使えるアイテムとして、その人気が再び高まっています。フラゴナールでは、さまざまな香りや形の石けんが豊富に揃い、日常の中に香りの彩りを添えてくれます。ギフトをお探しの方には、専用のソープディッシュとセットになった美しいパッケージの石けん(24ユーロ)もおすすめです。やさしい泡立ちと、上品な香りに包まれて過ごすひとときは、まるで南仏の暮らしを感じるような癒しの時間に。
繊細で優雅なダマスクローズの香りに包まれながら、ナチュラルビューティーの世界へと誘うフラゴナールのミセラーウォーター(拭き取り化粧水)。大麦の茎の蒸留水とアロエベラを配合し、肌にやさしく、しっとりとした洗い上がりを叶えます。洗い流し不要で、忙しい日々のスキンケアにもぴったりです。なんと成分の98%が自然由来で、肌のうるおいを守りながら、メイクや汚れをやさしくオフしてくれる、まさに日々の美容習慣に取り入れたいマストハブアイテムです。
自然の恵みから生まれたフラゴナールの香りは、フランス旅行の素敵なお土産としてだけでなく、日々の暮らしに彩りを添えるアイテムとしてもぴったりです。
香水だけでなく、ソープやルームディフューザー、スキンケアまで幅広いラインナップがそろっており、好みに合わせて選べるのも嬉しいポイント。
パリの「香水美術館」では無料の見学ができ、併設のブティックでお買い物を楽しむことも可能です。
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住所:9 Rue Scribe, 75009 Paris
営業時間:毎日 9:00〜17:30(日曜は16:30まで)
著者・撮影: O'bon Paris Team