GRAND CAFE TORTONI
住所:45 Rue de Saintonge、75003 Paris
営業時間:月 - 日曜日9:30-19:00
地下鉄駅:République(3,5,8,9,11番線)
価格:5ユーロ程度
INTRO
外観からアンティーク感いっぱいのこのカフェは、もともと19世紀に同じ名前で営業していました。
文化人や高級娼婦が集まる社交場で、バルザックやデュマなどの小説にも登場しています。
重厚感のあるドアを開けて入ると、まず最初に目に入るのが化粧品のカウンター。そう、この場所は、フランスを代表するブランドの一つBulyのラムダン・トゥアミとヴィクトワール・ドゥ・タイヤック夫妻が仕掛けるカフェです。Bulyは昨年、日本の代官山にも進出しています。
大理石の上に置かれた香水やキャンドル。ガラス製のレトロなボトルと、アンティーク家具でまるで19世紀のカフェに迷い込んだようです。
Bulyは1803年にフランスに実在していた薬局Bulyを再解釈して立ち上げたブランド。保湿効果の高いハンドクリームやボディローションが人気があります。
ATMOSPHERE
当時のフランスの薬局を模した天井まで届くオークのキャビネット。棚に陳列された商品が印象的です。お店の雰囲気にぴったりのクラシック音楽が流れます。
カフェはコスメカウンターの向かい側。カフェも当時の雰囲気満点。注文すると注がれる暖かいショコラショ―、シンプルな裸電球、メニューまでひとつひとつが一貫したデザインです。
WHAT TO EAT
壁に書かれた値段は当時の価格のまま。本当のメニューは別にあるのでご注意を。
TOUT PETIT CHOCOLAT CHAUD
ショコラショー(Chocolat Chaud)。食器やトレイまで可愛いらしいデザイン!これぞ“古き良きパリ”。
LE GATEAU DE RYOTA
デザートメニューの中で「Le Gateau de RYOTA」はRyotaという日本人のパティシエが手作りしたデザートメニューで、日々メニューは変わります。取材日はフランボワーズ(ラズベリー)のケーキが用意されており、ショコラショ―と非常によく合いました。この他にもマドレーヌやアイスクリームもおすすめのメニュー。
NANIKORÉONIGIRI
もう一つ独特の存在感を放っているのが、テイクアウトのおにぎりコーナー「NaniKoré Onigiri」。鮭やツナマヨなど和風のおにぎりを販売しており、購入後にカフェに座って食べることができます。フランスのクラシックなスタイルのカフェに、日本のおにぎりという斬新な組み合わせ、面白いですね。
奥のスペースには、日本人のフローリストMiyakoがコーディネートした空間。
小じんまりとした空間に天井まで敷き詰められたドライフラワーが独特の空間を演出。まるでフランスのおとぎばなしのなかに迷い込んだよう。
O'BON PARIS NOTE
パリでの人気を受けて、オープンした日本の代官山にも続き、お隣の韓国、台湾にもオープン予定。美容品からカフェ、おにぎり、ドライフラワーなど隅々までその哲学が詰まった空間です。
文:Lee Yuna
写真:Jessy Cornu