オンフルール、ロマンチックな港町

HONFLEUR

フランスの北西部に位置する、ノルマンディーの小さな港町オンフルール[Honfleur]。ウジェーヌ・ブーダン、クロード・モネなど印象派の芸術家たちに愛された穏やかな美しい街という評判にふさわしく、絵画のような風景が出迎えてくれます。

 

旧港Vieux Bassin

今日では平和そのものオンフルールですが、かつては軍事的要所であり、港の端には今でも街を守る要塞建築が残っています。イングランドと向き合うオンフルールの海峡は中世の時代から軍事的に重要な場所だったのです。

 

港周辺の家はブルーグレー色。風が強いこの地域では、風害から建物を守るため、独自の建築様式が発達しました。一階に並ぶカラフルなパラソルと建物の色合いが不思議と調和しあい、どこから写真に収めても絵になります。

 

 

港のすぐ側のレストランで遅い昼食をとりました。観光地にすると、比較的安価でしたが、味の方も普通。美味しいレストランに選ばれたというステッカーが貼ってありましたが、鵜呑みにしてはいけませんね。 

 

 

海洋博物館 Museé de la Marine

港を挟んで向かい側、初めに目に入るのが海洋博物館[Muséede la Marine]。旧サンテティエンヌ教会(Saint-Etienne)のチャペルが改装され、オンフルールの歴史などを紹介する海洋博物館として使われています。

 

  

 

サン・カトリーヌ教会 Eglise Sainte-Catherine

15世紀に建てられた、木造建築の大聖堂。現存するフランス最大の木造教会です。

 

木造建築ならではの温かい雰囲気が居心地よく、ほのかな木の香りも感じることができます。経済的な理由から、石ではなく木で建てられたサン・カトリーヌ教会。丸い屋根や木の組み方を見ると、当時の船大工たちが造船技術を応用して建造したことがわかります。

 

 

サン・カトリーヌ教会の鐘楼は、大聖堂とは別のところに建築されています。

 

モネが描いたサン・カトリーヌ教会の鐘楼。当時、彼の師匠であるウジェーヌ・ブーダンとオンフルールで過ごしていたモネは、ここでいくつかの絵を描きました。

 

 

ノルマンディーのシードル[Cidre]

日照量の少ないノルマンディーは、ブドウを栽培するのに適していない代わりに、リンゴの栽培が盛んです。リンゴから作られる蒸留酒シードルはノルマンディー地域を代表する特産品。通りのあちこちでシードルを扱うお店を見つけられます。アルコール度数は2度から5度ととても飲みやすいいので、ぜひノルマンディーを訪れたらシードルの飲み比べをしてみてください。

 

住所 : 25 Rue des Logettes, 14600 Honfleur

 

 

パリから約2時間の街オンフルールへ、穏やかなヨーロッパの風を感じにでかけてみませんか?

 

 

 

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