Les Comptoirs du Médoc - フレンチガストロノミーの世界

 パリの2大デパートプランタンとギャラリー・ラファイエットの裏手に位置するレストラン"Les Comptoirs du Médòc(レ・コントワー・デュ・メドック)"は、パリジャンにとって都会の喧噪から逃れるための新しい隠れ家 になっています。地元の人だけでなく、ショッピング後に偶然見つけて入った観光客も完成度の高いフランス料理と5つのワインで感激させ、徐々に海外でも知られるようになってきました。

 

 

フレンチグルメの世界でも最高峰と呼ばれるガストロノミースタイルのレストラン、レ・コントワー・デュ・メドックでは毎日メニューが変わるので、メニュー表がありません。「今日はどんな料理が出てくるのかな?」と世界中の食通達がグルメなサプライズを楽しみにこのレストランを訪れます。才能あるシェフとフランス料理の秘密を探し求める彼らの舌をうならせるNicolas Tissierシェフによる料理の数々。料理のマジックとも呼べる彼が作り出すガストロノミーの世界は、フランス料理の奥深さを体験できます。

 

 

  

 

 

店内はまるでボートのような雰囲気。夜になるとカーテンが閉まると、スクリーンプロジェクターに鳥のさえずりや蝉の鳴き声と共にボルドーのGironde(ジロンド)川のイメージが映し出されると、いよいよボルドーへの旅が始まります。この想像力に溢れたボートにある4体の女神の柱はオペラガルニエの本物のレプリカ。ワインの神"バックス"に仕える女神像の4体を見ていると、ワインのセレクションでも評判の良いレストランであることを思い出しました。

 

 

レ・コントワー・デュ・メドックはMédoc(メドック)やHaut Médoc(オー・メドック)、Moulis(ムーリ)、Listrac(リストラック)、 Margaux(マルゴー)、 Pauillac(ポーイヤック)、Saint Julien(サンジュリアン)やSaint-Estèphe(サンテステフ)といった地方のワインを取り揃えています。今回、私達が オーダーしたのは、マルゴーにあるシャトーLarruauの2011年の赤。ジロンド川を望むことができる高地に位置するマルゴーは、メドックにある6つのワイン畑でも一番の広さを誇ります。ボルドーワインの伝統を具現化した赤ワインは、苦みはなく口の中で滑らかに広がり、フルボディの奥深さを堪能できます。値段に見合う高品質のワインです。レ・コントワー・デュ・メドックで扱うワインの価格帯は€20〜€100。フランスならではの上質な赤ワインを堪能したいという方にオススメのワインは、ポーイヤックのシャトーLynch BayesとサンジュリアンのシャトーDucru Baucaillouの2つ。

 

 

それでは、フレンチガストロノミーの秘密の一部をご紹介。

 

 

パルメザンチーズと辛さ控えめのチリを添えたブリオッシュ(Brioche au parmesan piment doux)

 

 

クレマンティーヌ風味のグラブラクスサーモン(北欧風マリネ)(le saumon façon gravelax, condiment clémentine)

程よく油ののったサーモンは見事な舌触り。クレマンティーヌのマリネ液がサーモンの生臭さを消しています。

 

  

フレグラ(サルデーニャ島の伝統的パスタ) を使ったロブスターのリゾット (Les Frégolas Sarda comme un risotto, langoustine et écume de langouste)

泡状のスープ仕立てのこの料理。テーブルにサーブされると目を惹きます。殻の部分はほとんど味つけされていないので。自然な風味を楽しめます。私の知る範囲では、外国人はあまりたくさんの量のリゾットは好まない印象がありますが、この料理は量と味のバランスが見事にコントロールされていました。

 

 

ポール・アン・ベッサン産のホタテの貝柱(ガーリック&ジンジャーソース仕立て) - ほうれん草添え(les noix de saint jacques du Port en Bessin, épinard, émulsion ail et gingembre)

泡状のスープと共にサーブされるホタテの貝柱。風味の強いほうれん草との組み合わせによって今まで味わったことのない味覚を体験できました。

 

  

ヘーゼルナッツとパフドライスを添えた発酵乳のアイスクリーム (La glace au lait fermenté boule noisette au riz soufflé)

料理の間にアイスクリームを食べることにびっくりしない人はいないでしょうが、実際にノルマンディー地方では消化を促進し次にサーブされる料理をより一層楽しむ為にアイスクリームを食べるという習慣があります。

 

 

ラゼラヌゥ風味の鳩と鴨肉のコンフィ- ポルチーニ茸とナッツ、オリーブ を添えて(le pigeon, la cuisse confite, cèpes, coque, olive et ras el hanout)

鳩と鴨肉のという斬新なコンビネーション。鳩肉や珍しいお肉に抵抗があるという人は、レストランに事前に伝えておくこともできます。北アフリカの家庭でよく使われるスパイスを組み合わせたラゼラヌゥは2種類のお肉の風味をより一層引き立ててくれます。

 

 

バニラアイスのシュークリーム (Le choux à la glace à la vanille)

自家製ヨーグルトとトンカ豆、パイナップルにパイナップルアイスクリーム

(Le yaourt maison fève de tonka, ananas et sorbet ananas)

最後にサーブされるデザートは、甘味だけでなく塩味や様々に形容できる複雑な風味で私たちの胃袋を満足させてくれます。

 

 

ワインと食べ物の知識の豊富なサーバーによる申し分のないサービス。パリにいながら上質なぶどうと高いワイン醸造技術を誇るボルドーワインを味わうまたとない機会でもあります。予想外の鳩肉にはびっくりしたものの、ここでの料理と赤ワイン、穏やかな雰囲気をしっかりと堪能しました。 赤ワインと共に喜びに満ちた食の旅へ出たいという方は、ウェブサイトまたは電話にて予約することをオススメします。英語が話せる予約スタッフに、食べられないものを事前に伝えることができます。

 

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URL: http://www.lescomptoirsdumedoc.com

営業時間: 月曜 - 金曜 12:00-14:00/ 19:30-22:30

電話番号: +33 145 266 188

住所: 93, rue de la Victoire, 75009 PARIS

メトロ最寄駅:  7番線 Chaussée d'Antin - La Fayette/ 9番線 Havre - Caumartin

 

 

 

 

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