ギリスの食は不味いといいますが、本当でしょうか?この評判とは打って変わって、イギリスはミシュランの星付きレストランが多数点在する国の一つです。フィッシュアンドチップスが最も有名な料理ですが、実際にはイギリス人はあまり食べません。イギリスにはもっとおいしい料理がたくさんあるのです。ケンジントン・ハイ・ストリートとケンジントン・チャーチ・ストリートの間に位置するマギー・ジョーンズはイギリスで最もおいしい自家製料理レストランの一つです。
マギー・ジョーンズは40年以上もの間地元の人々に愛されていて、親切なサービス、豪華な店内、そしてクラシカルで美しく、心のこもったイギリス料理が今でも人々を魅了し続けています。
店内は多くのお客さんがいるにも関わらず、落ち着いた雰囲気。お花の入ったバスケット、ワインのボトルから顔を出したキャンドル、無造作に置かれた鍋、暖かな照明、木製の家具たち。これらすべてがおばあちゃんの家に来たかのような温かくて素朴で、やさしい空間を作り上げています。
美しい花々を後にして店内を進んでいくと、今度は可愛らしくロマンティックな雰囲気。天井からつるされた数々の田舎風でクラシカルなアンティークのオブジェが親近感を与えてくれます。
気候の影響から、イギリスでは古くから、野菜や魚よりもローストされた肉を食べる習慣があります。今日はマギー・ジョーンズの大満足させてくれるメニューを見ながら、イギリスの伝統的な食文化に触れてみましょう。前菜、メイン、デザートと続き、最後のティータイムもイギリスではマストですよ。
席に着くと、ランチメニューを配られる前にパンとバターがサーブされます。シンプルですが、最高の組み合わせです。
フレッシュなサラダとピクルスと共に鴨レバーのパテが運ばれてきました。パテと一緒に食べるためのパンもありますよ。このパテはレバー特有の苦みが全くなく、クリーミーなパテにピクルスの酸味が加わると完璧なハーモニーが口の中に広がります。
前菜が済むと、メインディッシュの時間です。こちらはローストポークのアップルソース マッシュポテト添えです。豚肉は表面がカリッと焼かれ、噛むたびに旨味がジュワーッと出てきます。肉質は柔らかく、脂がのっていて芳醇な味わいで、少し酸味のあるアップルソースととてもマッチしています。マッシュポテトの滑らかな食感ともコントラストが出てバランスのいい一皿となっています。メインコースランチはこちらのレストランではいつもその日の新鮮な野菜と共に出されています。
デザートタイムがやってきました。アップルクランブルは最も有名なイギリスのホームメイドデザートの一つです。りんごの甘いと酸味に加えて、クランブルのバターの風味が絶妙です。アツアツの状態で運ばれてくるので、ふうふうしながら食べてくださいね。
食事の最後にはイギリスのお決まり、ティータイムです。ミルクティーはランチメニューには含まれていませんが、ロンドンに来たらミルクティーは欠かせませんよね。紅茶の味だけでなく、ティーカップの美しさまでもが心を満たしてくれます。この時間こそが、マギー・ジョーンズで過ごす時を一層素敵なものへと引き上げてくれますよ。
フレンドリーなスタッフ、伝統的な味、素敵な空間、このすべてが印象的です。このレストランはイギリス料理不評の歴史を塗りかえ、その上イギリス料理の虜になってしまうでしょう。ここでは現在毎週金曜日にフィッシュアンドチップスを£15で出しているのでそちらも是非チェックしてみてくださいね。そして、イギリスではチップが値段の10%ですのでお忘れなく。
原文・撮影 : Soonmin HONG
著者 : Yuka
住所 : 6 Old Court Place, Kensington Church Street, London W8 4PL
アクセス : 地下鉄Circle and District線 High Street Kensington駅
営業時間 : 月-金 12:00 - 22:00 / 土-日 12:00-23:00
値段 : ランチセット 2品コース £19 / 3品コース £23
ウェブサイト : www.maggie-jones.co.uk
オンライン予約 : [email protected]