メゾン・エ・オブジェ(MAISON & OBJET)
カテゴリー : エキシビジョン
住所 : Paris Nord Villepinte, 93420 Villepinte
アクセス : RER B線のParc des exposition駅にて下車
期間 : 2018年9月7日から11日まで(終了)
年に2回パリで開催されるメゾン・エ・オブジェは、インテリアデザインとライフスタイルに関連した様々なセクターが集まり、世界中から、アンテナを張ったバイヤーたちがいち早く良いものを見つけようと駆けつけてくる国際展示会です。日本の多くの企業も既に目をつけており、今年は37社が参加しました。
そんな今回のテーマは“VIRTUOUS”
「徳義をわきまえた品性」という意味です。このテーマを選んだヴァンサン・グレゴワールは、「よりエシカルで道徳的な新しいルールや、成長や消費とは異なる方向性を持ったオルタナティブな解決策が必要なのだ」と説いています。経済・社会的に責任を持った創造に対する評価の姿勢はまさに今の社会全体に求められていることです。
COOK&SHARE
The most remarkable color at Cook&Shareのコーナーにおける最も際立っていた色はグリーン。最近のトレンドがよりナチュラルでリラックス感のあるデザインであることが分かります。世界的に有名な陶器ブランドのジアンのコレクションもその洗練されたデザインでバイヤー達の目を惹きつけていました。
SMART GIFT
あまり他にはないようなプレゼントが見つかるような場所、Smart Gift。パリのインテリア用品店Image Republicのコレクションではクラシックで今はやりのデザイン、フォントを使ったポスターが一際目立っていました。フランスらしいデザインと色使いのポスターは部屋に一つずつ飾りたくなってしまいます。
子供の寝室に置く家具、デコレーション、衣類、おもちゃなど、ママもパパも一緒になって楽しくかわいく部屋を飾り付けるためのものがすべてここには揃っています。ベビー用品として全体的に色も優しく、フランスっぽいピンクやブルーのものが多く目にとまりました。環境への優しさや、子供の安全性への配慮など、様々な視点から選ばれたブランドが揃います。
フランスらしいかわいらしい色使いとデザインが特徴のボン・メゾン。これらのデザインはプリントされたものでなく、生地を編む段階で柄を出していくジャガード織りを使っていることが特徴です。靴下を実際に見てみれば必ずその質の良さが一目でわかります。デザインもキャッチーなものが多く、自分のとっておきのお気に入りの靴下としていくつかもっておきたいようなものです。柄の種類も色味も大きさも様々ありますので、服装に合わせて色んな柄を探してみて下さい。
DERCO DARK
メゾン・エ・オブジェのエキシビジョンでは各ホールからのアイテムを集めてテーマごとに作ったショールームがあること。様々なショップからのアイテムが一緒になって、私たちにインテリアデザインの新しいイメージを与えてくれます。
CRAFT
このアートコーナーにおいては、一つ一つアーティストによって作られたアート作品を見ることができます。アーティストにとっては自分たちのアートを広く、多くの人に見てもらうチャンスです。
UNIQUE & ECLECTIC
主に家具や大きな装飾品からなるこのホール。「オリエンタル」が今年のブランドにとって最も印象強いキーワードであることは間違いありません。陶磁器アトリエのイチョン(Icheon)が韓国からは参加していました。
TODAY
より大きなブースの構成のTODAYホール。各ショールームが実際のお店のようで分かりやすいディスプレイになっています。オランダからのインテリアブランドVermissenは、美しい照明と模様が印象に残るブランドでした。カラフルながらも重厚感があり、照明の光と影の効果をうまく利用した綺麗な線の商品がそろっていました。
FOREVER
最後のホールはForeverです。ベルギーのインテリアは近年急速に人気が上がってきています。その中でもVips and Friends今トレンドのアンティークとモダンを混ぜたデザインを取り入れ、青銅を使用した家具やとクリスタルの照明などが綺麗なコントラストを実現しています。
メゾン・エ・オブジェでは世界中の、デザインの優れたライフスタイルカンパニーを見つけることができます。オリエンタルなトレンドのもの、時代によって左右されることのない不変のスタイル、クラシックなスタイルなど様々なスタイルが見つかります。
世界のデザインの流行を率いるこのメゾン・エ・オブジェのフェアでは大メーカーだけでなく、様々なアーティストや伝統工芸にも出会うことができます。今年メゾン・エ・オブジェに行けなかった方は来年の1月と9月にも開催されます。
原文・撮影: Jihye Choi
翻訳・編集:Leona Fujii