ARCHIVES NATIONALES DE PARIS : マレ地区の国立古文書博物館

 

ARCHIVES NATIONALES DE PARIS

住所 : 60 Rue des Francs Bourgeois, 75003 Paris

アクセス : Hôtel de Ville駅(メトロ1,11番線), Rambuteau駅(メトロ11番線), Arts et Métiers駅(メトロ3,11番線)

営業時間 : 平日(火曜休館) 10:00-17:30, 土日 14:00-17:30 / 庭園 : 春-夏 8:00-20:00, 秋-冬 8:00-17:00

入場料 : 5€(学生などは無料、詳しくはこちら), 特別展示期間8€, 庭園は入場無料

 

マレ地区の真ん中に位置するスービーズ邸(Hôtel de Soubise)。かつては貴族の住まいで、現在はフランスの国立古文書博物館(Musée des Archives nationales)として使われています。昔のマレ地区が貴族の居住地だったことを思い起こさせる立派な佇まいで、ロココ調建築が使用されている建物としても有名です。

 

その起源を14世紀に遡るスービーズ邸は、持ち主が変わる中で幾度もの改築や増築を経験してきました。そのため、異なる建築様式が混在するようすも見ることができます。こちらの柱廊は、中世とルネサンスの建築様式が混ざっているのだそう。

 

ここではフランスの代々に渡る文書を常設展あるいは特別展にて見ることができます。また、文書を管理していた人々の執務室や居住空間なども展示されています。

 

暗号で書かれた手紙、一人称主語が初めて使われた文書、巻物にしたためられた手紙や文書記録方法についてなどが展示されており、文書に関する様々な歴史を学ぶことができます。

 

LE SALON DU PRINCE

こちらのサロン・デュ・プランスはかつて貴族の住まいだった頃に応接室として使用されていた部屋で、コンサートなどが開かれていました。部屋には8つのレリーフの彫刻があり、これらはそれぞれ時、音楽、歴史などを表すシンボルなのだそう。18世紀のロココ調の建築家、ジェルマン・ボフランによる建築で、天井から壁までロココ調特有の繊細な装飾で美しく飾られています。

 

 訪れた際はあいにく工事中でしたが、通常2階には、かの有名なナントの勅令や、マリー・アントワネットの最後の手紙など、歴史における重要な文書が展示されています。

 

建物内の見学が終わって外に出たら、建物を背にして左側に続く庭園への道を進みましょう。

 

知る人ぞ知る、隠れた古文書博物館の庭園。平和で穏やかな空気が流れるこの庭園、一度来たらきっと好きになるはずです。

 

庭園はすっきりと手入れをされており、あちこちに置かれているベンチがパリジャンたちの憩いの場になってくれます。人が多くないので、一休みするのにもぴったりですよ。

 

O' BON PARIS' NOTE

マレ地区で、普通とは一味違ったスポットを探しているなら、こちらのパリ国立古文書博物館がおすすめ。マレ地区の中心部に位置しているので、アクセスが便利で、お買い物の前後に立ち寄るのにも丁度良いです。庭園だけでも入ることができるので、マレの人混みに疲れたら、立ち寄って休んでいくのも良いかもしれません。

 


文、写真 : Yuna Lee