住所 : 6-8 Rue de l'Orme, 35400 Saint-Malo
アクセス:駅から徒歩20分(街の中心部)
営業時間 : 水~日 19:00-22:30
価格帯 : 30ユーロ
2017年にサンマロに日本のビストロの影響を受けたレストランがオープンしました。フランスには多くの日本料理レストランがありますが、日本人シェフによる本格的な日本料理を提供するレストランは多くありません。Otonaliは日本人シェフのYasuさんがとても丁寧に仕込みから手掛けている本格和食料理店で、かつブルターニュの料理をうまく組み合わせた、一味違ったレストランです。
Galette chips
こちらの磯ワカメ入りのガレットチップス。ワカメ、昆布、ダルス、レタスから作られるこのディップソースは、岩のりのように食べやすい付き出しでした。少しの塩味とガレットから感じるほんのり蕎麦味が口の中で合わさってとても美味しいです。
日本酒のソムリエの方もいるので、その時のおすすめ日本酒やワインなどをいただくことができます。ただ、日本酒はパリにはすでに広がりフランス料理のミシュラン店などにも置かれるようになりましたが、まだブルターニュにまでは広まっていません。Otonaliが一つのブルターニュ地方における日本酒の発信点となるでしょう。また、Otonaliではすべてのワインが自然ワインです。
Karaage, daikon et jus de ponzu
ファーストフードの唐揚げを想像しながら食べると、その味は全く異なり、しっかりと下味がつけられた肉汁たっぷりの柔らかい鶏肉にポン酢をかけた大根おろしのトッピングを添えて頂く唐揚げはきっと、今まで食べた唐揚げで一番美味しいと言えるものでしょう。
Riz pilaf à la japonaise
唐揚げを食べればきっと欲しくなるご飯も一緒に頂きました。日本人らしい、主張しすぎず、しかし口の中でしっかり広がってくれる絶妙な味付けでした。
Maki de homard breton
フランス語で'maki'と呼ばれ、今やパリではたくさんのレストランで見つかるほど人気になった巻き寿司。砂糖漬けのりんごに生姜などが入ったこの巻き寿司は、また日本のものと違った味わいが楽しめます。
Le Bretagne株式会社の創始者であり、その人気からBREIZH CAFEなど様々なユニークなレストランを展開してきたラーシェ・ベルトラン(LARCHER Bertrand)。ブルターニュでも、年々家庭で食べられるガレットは減ってきており、食文化は人々の手によって受け継がれていくべきものだと、ガレットだけでなく愛するブルターニュの食文化を世界へと伝えていっています。
居酒屋は日本人からよく親しまれ、日本文化と深く根付いてきたもの。Otonaliはその居酒屋のような、近所の親しみのある雰囲気のレストラン内で、ブルターニュの食べ物を混ぜた、最高の日本料理が頂けるお店です。
Written and photographed by : Leona Fujii
Translated by : Leona Fujii