PLACE DES VOSGES : パリ最古の広場

 

PLACE DES VOSGES

住所 : Place des Vosges 75004 Paris

アクセス : Chemin Vert駅 (メトロ8番線), Bréguet-Sabin駅 (メトロ5番線), Saint Paul駅 (メトロ1番線)

開放時間 : 一年中

 

INTRO

パリの真ん中、マレ地区に美しい緑を添えているヴォージュ広場(Place des Vosges)。3区と4区のちょうど境目に位置するこの広場は、パリ最古の広場として知られています。

 

ATMOSPHERE

天気が良い日には、パリジャンたちがサングラスと共にお気に入りの本やちょっとした軽食を持ってやって来て、芝生の上でそれぞれリラックスタイムを過ごす様子が見られます。子供たちが元気よく走り回る様子も見られ、のどかで楽しい雰囲気が漂います。

 

16世紀中ごろ、アンリ2世が不慮の事故によってこの地で亡くなってしまったことにより、人々がこの地域を不吉だとして遠ざけていた時期がありました。この悲しい過去を払しょくして都市整備を行うため、アンリ4世の命によって広場の建設が1605年に始まったのだそうです。1612年に完成した広場は、王宮広場(Place Royale)と呼ばれて人々に親しまれるようになりました。

 

広場の周りを囲む赤煉瓦の美しい建物は、広場の建設と並行してつくられたものです。連なった36の邸宅には、かつて貴族たちが住んでいました。その下はアーケードになっており、当時も人々が自由に散策を楽しむことができたそうです。

 

マレ地区が現在、ファッショナブルで高級な地域として知られているのも、この広場の発展があったからこそ。

 

広場を囲むアーケードにも、素敵なお店やカフェが並びます。レ・ミゼラブルやノートルダム・ド・パリで有名なロマン主義の小説家、ヴィクトール・ユゴーの家もこの一角にあるんですよ。ユゴーは広場を見渡せる邸宅で、1832年から1848年の16年間を過ごしました。現在は記念館として一般公開されています。

 

記念館では、肖像画や手紙などのユゴーにまつわる物品をはじめ、彼の知られざる装飾芸術家としての才能が窺がえるサロンの展示もあり、一見の価値ありです。特別展を除いて無料で見学することができます。

MAISON DE VICTOR HUGO

住所 : 6 place des Vosges 75004 Paris (Hôtel de Rohan-Guéménée・旧ロアン・ゲメネ館)

開館時間 : 火-日曜 10:00-18:00, 月曜・祝祭日は閉館

入場料 : 常設展 無料 特別展 6~8€

 

O'BON PARIS'S NOTE

美しく、穏やかな雰囲気の漂うヴォージュ広場。マレ地区の散策に疲れたら、ここで一息ついてみてはいかがでしょうか。そして、ヴォージュ広場へ来たら、ヴィクトール・ユゴー記念館へ立ち寄ることもぜひお忘れなく。

 


文: Aphinya Kasemsukphaisan

写真 : Jihye Choi

訳 : Rei Nishiyama