SHAN GOÛT
カテゴリー:中国の家庭料理
住所:22 Rue Hecter Malot, 75012, Paris(Gare de Lyon近く)
営業時間:月-日曜 12:00-15:00, 19:00-22:30(変更の場合もあるため事前に電話で確認することをお勧めします。お問い合わせ番号 +33(0)6 18 83 36 66)
リヨン駅近くで中国の家庭料理を提供しているレストラン、シャン・グー(Shan Goût)。ここでは、伝統的な薬膳のコンセプトに基づいた料理を厳選されたワインと一緒に楽しむことができます。Shan Yiシェフによって2008年に立ち上げられ、その翌年にはフランスの様々なメディアでも取り上げられました。
2010年にはパリで最もコストパフォーマンスの高いレストランのひとつに選ばれたシャン・グー。 ルイ・ヴィトンの発行するシティーガイドにも掲載されました。
こじんまりとした店内は、中国の伝統文化を感じさせるオブジェで飾られています。
窓際の木製の棚には様々な形の急須が。
シェフの厳選したワインが並ぶ中に、中国を思わせる可愛い梅の花が飾られていました。
メニューの品数は多くありませんが、ひとつひとつがシェフによって丁寧に作られています。お客様においしく味わってもらうために、料理の仕込みは数日間かけて行うそうです。
Nouille maison au sauce séame et chou mariné
中国の様々な地域の特徴を組み合わせて作られるシャン・グーの担担麺。浙江省の伝統的な手打ち麺を思わせる麺に、1日ねかせて作った胡麻のソース。キャベツのピクルスは四川省で用いられている技術で作られており、ちょうどよく熟成するまでに1か月を要します。コシのある麺、さくさくとして甘酸っぱいピクルスとまろやかな胡麻ソースの組み合わせが豊かな風味と心地よい食感を生んでいます。
Raviolis grillés au porc, ciboulette
最高の味を提供するために、厳選された豚肉は仕込みの段階で酒と塩に24時間漬け込まれ、赤身と脂肪の割合も7:3ときっちり調整されています。そうして作られる餃子は、底はカリッとして皮はもちもち、さらに中身はジューシーで、本当においしい。
Canette à la vapeur, cannelle, ciboulette, écorce d'orange
アヒルの脚をオレンジピール、シナモン、ショウガと一緒に3時間蒸したもの。料理に添えられるソースも蒸す時に出る出汁から作られています。長い時間をかけて調理されたアヒルは柔らかくて風味も豊か。
Joue de boeuf fondante, sauce caramel à la pâte de haricot pimente, poivre sichuan
こちらはフランス料理と四川料理を融合させた牛頬肉の煮込み。コラーゲンが豊富で体にも良さそうです。4時間じっくり煮込まれた肉を、四川省の香辛料が効いたソースでいただきます。奥深く繊細な味です。
シャン・グーのシェフは、中華料理だけでなくワインにも通じています。シェフのおすすめに従って、中華料理とフランスワインのおいしい組み合わせを体験してみてはいかがでしょうか。
O'bon Parisのクーポンを使うと、シェフおすすめのグラスワインが1杯サービスになります。
また、レストランは貸し切りパーティーの予約も受け付けているとのこと。
アジアの味が恋しくなったら、手間ひまかけて作られる、おいしい中国の家庭料理を食べに出かけてみてはいかがでしょうか。
文:Jichen Qian
写真:Jaeun Han
訳 : Rei Nishiyama