ストラスブールメルヘンチック街道

STRASBOURG

フランスとドイツの国境地帯に位置するストラスブールは両国の交通を結ぶ要所であり、フランスの地方の都市の中でも特に美しいことで有名なアルザス地方の中心都市です。ドイツとフランスの間で行われた戦争によって何度も国籍を変えられた歴史を持つストラスブール。今ではフランス領ですが、ドイツ的な硬質で整然とした雰囲気を感じることができます。

冬のクリスマスマーケット[MARCHE DE NOEL]が非常に有名ですが、夏でも多くの観光客が訪れていました。

 

CATHEDRALE NOTRE DAME DE STRASBOURG ストラスブール大聖堂

近隣のヴォージュ山脈から切り出された赤茶色の砂岩からできたストラスブール大聖堂は独特な色合いが目を引きます。1176年から約250年かけて建設された142mという巨大なゴシック建築は、数あるノートルダム大聖堂の中でも圧倒的な存在感を放っています。

 

大聖堂内部も繊細で豪奢な装飾が施されています。

 

礼拝堂は3階の高さに匹敵し、神秘的なステンドグラスで飾られています。北側のステンドグラスには、神聖ローマ帝国(8世紀)の時代の皇帝たちの姿が、南側のステンドグラスにはマリアとキリストの生姜に関するモチーフが描かれています。

 

ストラスブール大聖堂

住所:Place de la cathédrale 67000 Strasbourg

開放時間:月‐土曜  9:30 - 11:15, 14:00 - 17:45 日曜日 13:00 - 17:30

入場無料

 

HORLOGE ASTRONOMIQUE 天文時計

礼拝堂の右側奥、多くの人が集まっている場所に、1547年に作られた高さ18 mに及ぶ天文時計が飾られています。現在でも1日に1回、12時半になるとベルがなり仕掛け人形が動き出します。鐘の音に合わせて子供の人形が、青年、そして高齢者へと変わっていき、時間の流れに沿って死にゆく人間の性を表しています。最上部にはキリストとのその使徒たちがおり、人間の死と死後の世界、宗教についての考えに基づいて作られていることが分かります。

 

天文時計

時開放間:12:00 - 12:30(日曜と休日は除く)

料金:大人3€/子供2€

 

LA MONTEE SUR LA PLATEFORME DE LA CATHEDRALE 展望台

ヨーロッパの都市では大聖堂はその街の中で最も高い建物であることが多く、展望台に上ると街を一望することができます。ストラスブール大聖堂の展望台へは、332段の狭い石階段を上がる必要があり、その後しばらく足が痛くなるほど大変ですが、その分頂上からの景色は格別です。

 

展望台 

開放時間:9:30 - 20:00(4/1 - 9/30), 10:00 - 18:00(10/1 -3/31) 最終入場は30分前まで可能。

入場料:大人5€/子供3.5€

 

LA PETITE FRANCE ラ・プティット・フランス

ノートルダム大聖堂から徒歩10分ほど行くと、まるで童話の絵本の中の町のような、“ラ・プティット・フランス”と呼ばれる美しいエリアを訪れることができます。色彩豊かな壁の色と木でできた柱がそのまま外観に現れているアルザス地方の独特な建築様式は、ジブリ映画『ハウルの動く城』のモデルにもなりました。

 

ラ・プティット・フランス(小さなフランス)とはとても愛らしい名前ですが、その由来は実は思ったよりも美しいものではありません。16世紀ストラスブールを含むアルザス地方に梅毒が蔓延した際に、川に囲まれた小さな島の病院へ患者を隔離しました。その病院があった島が現在のラ・プティット・フランスの一部です。ドイツ人たちは当時梅毒を「フランス人の病気」と呼んでおり、梅毒の蔓延するフランスの風紀の乱れを嘲笑するようにこのエリアはラ・プティット・フランスと名付けられたのでした。

 

PARLEMENT EUROPEEN DE STRASBOURG 欧州議会

欧州議会の置かれたストラスブールはEUの首都とも呼ばれています。ストラスブールに欧州機関を置くことは、フランスとドイツの和解の象徴でもあります。欧州議会は世界で最も大きな多国籍議会であり、欧州連合加盟国25カ国で選出された議員たちがこの場所でEUに関する問題について討議しています。

厳重に警備されていますが、一部のエリアは一般公開される時期があり、HPからメールで見学ツアーを予約すると個人旅行客でも館内に入ることができますよ。

住所:1 Avenue duPrésidentRobert Schuman、67000 Strasbourg

HP:http://www.strasbourg-europe.eu/parlement-europeen,41316,fr.html

 

BATORAMA バトーラマ

パリにセーヌ川が揺蕩うように、ストラスブールにはイレ川が流れています。ストラスブールの運河を進む遊覧船「バトーラマ」に乗れば、短い時間で主要なスポットを全て見ることができますよ。所要時間は1時間15分。日本語の無料オーディオガイドがあり、ストラスブールの歴史について学びながら景色を眺めると、よりこの街への愛着が湧いてくることでしょう。チケットは、大聖堂の広場(Place de la Cathédrale)にあるお店か、ウェブサイトにて購入可能。

 

船着場:ノートルダム大聖堂広場の隣(大聖堂から出て徒歩2分で到着します。)

料金:13€

 

パリからストラスブールへの行き方

TGV

パリ東駅(Gare d’Est)から約2〜3時間

予算 : 15 ユーロ〜500ユーロ

SNCFのHPより予約可能:https://www.voyages-sncf.com/train/trajet/paris/strasbourg

 

BUS

パリから約7〜8時間

予算 : 15ユーロ〜

OUIBUS、isilines、Euroline、Flixbusなど各バス会社HPより予約可能

バスチケット価格比較サイト:http://www.comparabus.com/fr/

 

 

ストラスブール旅行のTIPS

ノートルダム大聖堂の隣、ツーリストインフォメーションセンターでストラスブールの地図を1ユーロで購入することができます。シティパス(21,50ユーロ)を購入すると、様々なアクティビティを割引価格で楽しむことができます。ストラスブールの滞在時間が1日以上ある場合は、パスの購入がオススメです。

 

ツーリストインフォメーションセンター

17 Place de la Cathédrale、67000 Strasbourg

 

シティパス特典

- ノートルダム大聖堂の展望台入場無料

- ノートルダム大聖堂天文時計観覧無料

- ストラスブールバトーラマクルーズ無料

- ストラスブール内博物館1観覧無料

- 観光ミニトラム50%割引

- ストラスブール内2番目の博物館50%割引