TEAMLAB : AU-DELA DES LIMITES
カテゴリー : 展示
住所 : 211 Avenue Jean Jaurès 75019 Paris - LA GRANDE HALLE
アクセス : Porte de Pantin駅(メトロ5番線もしくはトラム 3b線)
開催期間 : 2018年5月15日 - 9月9日 火-日曜 10:00-19:00 (金・土曜は22:00まで)
入場料 : 一般 14.90€, 26歳未満 12.90€
パリの北東に位置するラ・ヴィレット公園(Parc de la Villette)の中にあるコンサートや展示が開催されるホール、ラ・グランド・アル(La Grande Halle)。ここで現在、最近は森ビルにデジタルアートミュージアムをオープンさせたことでも話題になっている、日本が誇るウルトラテクノロジスト集団、チームラボの特別展示が開催されています。パリでもチームラボは大きな注目を浴びているようで、展示会場にはたくさんの人々の姿が見られました。
「境界のない世界(Au-delà des limites)」と題された今回の特別展。
定位置に留まらず、自由自在に動くアートが、人間と関係性を持って人々の存在によって変化していく。ここには、世界と私たちの間の境界のない新しい関係を模索する、というテーマが込められているそう。
作品は360度に美しく広がっており、縦横無尽に動くアートには、子供たちはもちろん、大人もすっかり魅了されてしまいます。
この展示の見どころは、あらかじめ作られた映像がただ流されるのではなく、人々の動きに映像が反応して、色や形を変えるというインタラクティブな作品であるということ。人と接する度に新たな映像が生まれるようすは非常に面白く、私たち自身も作品の一部になったかのように感じられます。
こちらは11mの高さから落ちてくる、涼しげな滝の映像。水に手をかざしたり、その中に立ったりすると、それに反応して滝の流れに変化が起こります。観客とのコミュニケーションによって、作品は常に変化し続けます。
会場内には決まった観覧席などは設けられておらず、自分の好きなように作品を鑑賞することができます。じっと座って夢中で眺めていると、場面が変わってあたり一面がひまわり畑に。作品はコンピュータのプログラムによってリアルタイムで描かれ続けているそうで、これが観客の動きの影響を受けながら変化し続けるため、今、この瞬間に見ているのと同じ映像を見ることは二度とありません。
「人が時空を生み、それぞれの時空が交差する場所には新たな時空が生まれる」と題された作品。桜の花によって生命の誕生と死が繰り返し表現されており、人が作品に接すると、そこから円が生まれて放射状に広がっていきます。
会場では、座っている人、寝転がっている人、ダンスをしている人など、それぞれが自分の好きなように作品とのインタラクションを楽しんでいました。
大人も子供も、みんなが楽しむことのできるチームラボの特別展。ぜひ訪れてみてくださいね。
特別展のHP(英語版)はこちら
文、写真 : Yuna Lee
訳 : Rei Nishiyama