観光で疲れ果てた時には、素敵なレストランの美味しい食事と親切なサービスが一番ですよね。そんなときはVakVarjuがおすすめ。Paulay Ede通りにあるVakVarju Etterem Pestはブダペスト近辺にある他6つのVakVarjuグループのお店の中でも一番最初にオープンした店舗だそう。ここでは絶品ハンガリー料理が提供されていて、地元の人だけでなく世界中の観光客にも人気なお店です。
このレストランは素朴で暖かみのあるボヘミアンスタイルの空間で毎晩ピアノの生演奏が楽しめるお店です。店内に入ると木のぬくもり感じる家具たちが暖かな光に照らされていて、自宅にいるかのような心地よい空間が迎えてくれます。1階には客席と子供たちのためのキッズコーナーがあり、その他に2階にも客席が用意されています。そして、フレンドリーで印象的なサービスはより心地よくリラックスした雰囲気を作り出しています。ここでは、他にないほどハンガリーらしさを感じることができるでしょう。
このレストランでは英語のメニューもあるのでウェイターさんにお願いしましょう。メニュー表には、Attilaシェフの季節のおすすめメニュー、前菜&スープ、メイン、自家製パン、サラダ&ピクルス、キッズメニュー、デザート、ドリンクが用意されています。おすすめはシーズンごとに変わる、Attilaシェフの季節限定メニューです。ハロウィンや聖マルティヌスの日、クリスマス、ニューイヤーズイヴの日などには、いつもシェフがこのお店のためだけに作るスペシャルメニューが振舞われるそうですよ。
それではお食事に移りましょう。まずは前菜が二つ運ばれてきました。こちらはヤギのチーズのパンナコッタとフレッシュなミックスサラダ、白と緑二色のアスパラガスに、ホワイトバルサミコ酢がかかった一品。柔らかなホワイトアスパラガスは、シャキシャキのグリーンアスパラとクルミのカリカリとした食感がアクセントになっています。
グヤーシュスープもお忘れなく。このスープは中世のハンガリーで誕生し、その後人気のあまり中央・東ヨーロッパの国々に広まっていった伝統あるお料理です。グヤーシュスープとは、小さめのポットに入ったビーフシチューのようなもので、前菜に上にパンを一枚蓋のように載せてテーブルに運ばれてきます。柔らかくなるまでじっくり煮込まれた牛肉をパンに載せて食べれば、最高の前菜の出来上がり。
前菜に続いてメインが運ばれてきました。この大皿に載ったポークナックルは表面はカリカリ、中は柔らかくジューシーで完璧な焼き上がり。付け合わせにザワークラウトとマッシュポテトも一緒にお皿に載っています。このマッシュポテトも噛めば噛むほど旨味が広がり、豚肉と絶妙なマッチです。
この牛ほほ肉のシチューは牛肉がホロホロに柔らかくなるまで時間をかけてじっくり煮込まれ、「egg Barley」と呼ばれるハンガリー伝統の小粒パスタとベーコンと共にサーヴされます。
店名のVakVarjuとは、実はこのオーブンで作る周りがカリカリ食感の平たいパンのこと。お店の名前になるくらいですから街一番のVakVarjuを焼き上げるに違いないですよね。写真はVakVarjuのオリジナルなオリジナルバージョンで、ハム、ソーセージ、ベーコン、レッドオニオン、チーズ、サワークリームが載ったもの。サワークリームやトマトソースベースに様々なトッピングや、または全粒粉の生地をチョイスすることもできますよ。
次は、お待ちかねのデザートです。ルバーブと苺のタルトはチョコレートチップ入りのミルクアイスクリームと共にお皿に仲良く並んでいます。さっぱりとしたタルトとアイスクリームの甘さが最高のバランスです。
温かなカッテージチーズとフレッシュな苺が冷たいマカロン風味のクリームの上に載ってやってきます。柔らかい食感にカリカリのクランブルがリズムを奏でてくれ、私たちを楽しませてくれます。甘すぎず、酸味が強すぎることもなく、食事の締めにぴったりな一品。
VakVarjuはブダペスト近辺に計7つお店を構えているので、こちらからアクセスしやすいお店を見つけてみてくださいね。各店舗で店内のデコレーションや雰囲気が異なるので、自分好みの空間を探せるのもまた楽しみ方の一つですよ。どの店舗も人気なので、席数は多いですが、空腹の中待ちぼうけを食らわないためにも事前に予約を取るのがおすすめです。
著者 : Yuka Ishihara
撮影 : Aphinya Kasemsukphaisan
VAKVARJÚ ÉTTEREM PEST
住所: 1061 Budapest, Paulay Ede u. 7.
アクセス: メトロM1番線 Bajcsy-Zsilinszky út駅
営業時間: 月-日 12:00-00:00
ウェブサイト: www.vakvarju.com