ヴェネツィア

アドリア海の真珠

 

ヴェネチア (VENEZIA)

おすすめの時期:春・秋

おすすめの滞在日数:数日

交通について:市内で利用できるのは水上バスのみ(Vaporetto), 片道約7.5 ユーロ、一日券20ユーロ

 

INTRO 

ヴェネチアは北イタリアのアドリア海に位置し、「水の都」と呼ばれるように、100を超える運河に浮かぶ島です。オペラなどの美しい建築、絵画や彫刻などの貴重な芸術作品と歴史的にも有名な名所も多く、『ミニミニ大作戦』や『007/カジノ・ロワイヤル』など多くの映画の撮影がヴェネチアで行われてきました。ヴェネチアは、世界で最もロマンチックな街でもあります。そのゆったりと流れる運河と船人の景色、趣深い雰囲気は自分がどこかの作品の世界に入り込んだような気分にさせてくれます。

 

WHERE TO GO

ヴェネチアには多くの有名なモニュメントがあます。大聖堂、鐘楼、修道院に広場と、大きな観光名所をまず辿っていきましょう。

 

サン・マルコ広場(PIAZZA SAN MARCO)

世界で最も美しい広場といわれるサン・マルコ広場。ナポレオンは「サン・マルコ広場は世界で最も美しい広場」と言ったといいます。サン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿、サン・マルコ広場の鐘楼は決して見逃せないスポットです。観光名所であるだけでなく、このあたりのレストランでは夕暮れ時から生演奏が始まるので、うっとりするような気分になることができます。

 

住所: Piazza San Marco, 30124,Venezia

アクセス: サン・マルコ(San Marco)/サン・ザッカーリア(San Zaccaria)/バラレッソ(Vallaresso)行きのバスどれでも

 

  

ため息橋  (PONTE DEI SOSPIRI)

ドゥカーレ宮殿のすぐ後ろにあるこのため息橋。16世紀に架けられた橋の一つで、左のドゥカーレ宮殿の尋問室と、右手の独房を結んでいます。独房に入れられる前の最後のヴェネチアの景色を眺めながらため息をつくために、ため息橋になったと言い伝えられています。

 

リアルト橋(PONTE RIALTO)

400以上もあるヴェネチアの橋の中でも、この白い大理石の橋は特に人気があります。この橋には商取引の人がよく通ることから、「富の橋」とも呼ばれてきましたが、有名なシェイクスピアの喜劇「 ヴェニスの商人」においても大事なキーポイントとなっています。かつては木製の橋でしたが、16世紀以降に大理石に変えられました。橋の上に立つショップには、ヴェネチアで有名なヴェネチアン・グラス製品など様々な美しいお土産が売られています。

 

カナル・グランデ (CANAL GRANDE)

リアルト橋からは、このグラン・カナルの景色を見ることができます。この運河は街を二分するようS字型をしており、この運河に沿って歩くのはヴェネチアの景色も見ることができて気持ち良く、運河沿いの有名な建物を見ることができます。

 

ゴンドラ (GONDOLA)

ヴェネチアに来たからには、このゴンドラは見逃せないでしょう。この軽量で細いボートはヴェネチアの人々にとって長い歴史を持つ、大切な移動手段でありました。11世紀には1万を超えるゴンドラがヴェネチアにはありましたが現在は数百程度に減ったそうです。

 

ゴンドラの船頭はいつもストライプのニットを着ています。イタリア人の多くは歌うことが好きですが、彼ら船頭も船を優雅に漕ぎながら歌を歌ってくれたりします。

価格帯: 80~120ユーロ/40分ほど

 

WHAT TO EAT 

美食の国イタリア、やっぱり本場で味わうイタリア料理の味は格別です。ヴェネチアは、イタリア料理の中でもシーフードを組み合わせたものが美味しいのが特徴です。

 

ヴェネチアの名物料理として見逃せないのは、イカ墨スパゲッティや、イワシのフライと玉ねぎを酢に漬けたサルデインサオール(Sarde in saor)などがあります。通称ソルベット(sorbetto)とも呼ばれる、レモン味のスムージー、スグロッピーノ(Sgroppino)もおすすめです。

 

O'BON PARIS' NOTE

毎年二月にはヴェネチアの仮面舞踏会カーニバルが開かれます。ヨーロッパの中でもその歴史は古く、始まったのは11世紀と言われています。カーニバルとは日本語で言う謝肉祭のことで、当時は宗教的な意味を持っていましたが、現在は仮面を付けて、自由に参加できる非常に賑やかなカーニバルになっています。是非、カーニバルの開かれる時期にヴェネチアに行ってみてください。

 


原文・撮影: Lexi