プラハ城

プラハで必ず訪れたい場所の一つがこのプラハ城。1000年を超える素晴らしい歴史がそこにはあります。プラハの歴史地区は19992年にユネスコの世界遺産にも登録されています。プラハ城は建築や芸術の歴史の教科書だと考えられています。夕日の時間帯や夜のライトアップの時間帯に行くと外から見るだけでもとても綺麗ですが、近くで見るとその建築としての美しさにも圧倒されます。

聖ヴィート大聖堂 (ST. VITUS CATHEDRAL)

プラハ城の中で最も大きくて重要な建築物がこの聖ヴィート大聖堂。宗教的なサービスだけでなく、チェコの王様や王女のの戴冠式もここで行われます。ここは元々はおよそ925年にウェンセスラス王によって創立されたロマネスク様式のロタンダがゴシック様式の大聖堂に変えられたものです。124mの大きな幅を持ち、100mの高さがあります。

この写真のものは建物の西側のファサードで、ここから大聖堂へと入場ができます。ここから右側へと進むと庭から大聖堂の正面を眺めることができます。

この大聖堂は1000年もの時間をかけた1929年にようやく完成しました。ウェンセスラス王の遺物も多く保存されており、この場所はミュージアムにもなっております。

橋を歩いてくるとたくさんの像が並んでおり、ネポムクのヨハネが最も有名です。彼は14世紀ボヘミアの司祭でローマ・カトリック教会の聖人です。彼は、王女の信仰告白の内容を王様に伝えなかったがゆえ、王の指示で処刑されてしまうことになります。彼はヴァルタヴァ川に沈められ、体は聖ヴィート大聖堂に祀られました。彼の墓は二色の純金で飾られており、近くに寄って見るとピンク色のデコレーションがされています。これらは彼の舌か脳の繊維であると言い伝えられています。

聖ヴィート大聖堂に入って後ろを振り返れば27000色ものガラスでできた美しい薔薇窓を見ることができます。アルフォンス・ミュシャや他の代表的な芸術家たちによって作られたステンドグラスもまた見逃せないものです。窓を通して太陽光が差し込む時、ステンドグラスの光が大聖堂の中をとても繊細な華やかさで飾ってくれます。

ゴールデン・レーン (GOLDEN LANE)

プラハ城の守備や召使い、金細工などは第二次世界大戦までこのゴールデンレーンに住んでいました。15番の家を訪ねると、金細工の職人が実際に住んでいたことがわかります。これが理由で今でもこの通りはゴールデンレーンと呼ばれています。

14番の家は女預言者の ‘Madame de Thebes’が住んでいた所です。第三帝国の接近を予言し、その後ドイツ秘密警察によって捕らえられ, ゲシュタポにて尋問を受け死にました。

これらの小さな家はとてもカラフルで可愛く、今ではこの通りはミュージアムやお土産ショップとして使われています。

ゴールデン・レーンの中でも最も有名なのは22番の家です。チェコで最も有名だったフランツ・カフカの旧邸であり、壁には彼の名前を見つけることができます。今では彼の本を売る本屋さんになっています。

プラハ城のSTARBUCKS

プラハ城はとても美しいですが、それだけでなくプラハ城を囲む道もとても美しく、目の前に広がるプラハのパノラマビューは素晴らしく、おとぎ話の世界に入り込んだようです。プラハ城の中央ゲートの近くにスターバックスがあります。このスターバックスからは最も綺麗なプラハの景色を見れるようになっていてとてもおすすめです。晴れの日にはテラスに座ってコーヒーを楽しむこともできますし、落ち着いた空間の下の階でゆっくりするのもまた良しです。

住所 : Pražský Hrad, Kajetánka, Hradčanské nám, 118 00 Malá Strana

営業時間 : 平日 9:00-19:00 / 週末 9:00-20:00

O'bon Paris' tip

聖ヴィート大聖堂を越えると大統領邸があります。チェコの国旗が立っていれば大統領が中にいるという証拠です。聖ヴィート大聖堂やゴールデンレーン以外にもロマネスク様式で作られた聖イジー聖堂や旧皇邸もおすすめです。入場口から出口へと進みたいのであれば、聖ヴィート大聖堂 - 大統領邸 - 聖イジー聖堂 - ゴールデンレーンの順に見て下さい。到着した場所によって順番を選ぶことができます。

プラハ城の一大イベントの一つが一時間ごとの護衛の交代です。最も大きなものは正午に行われ、Hradčany Plazaにある正面ゲートで行われます。20分以上前から待てば確実に近くで見ることができます。

プラハ城は大きくて見るものがたくさんあるので、特に歴史的建造物も見て回る場合は少し時間がかかります。プラハ城をしっかり詳細に見たいのであれば半日は時間を取るのをオススメします。あまり時間がなくても2時間は時間を要します。

原文・撮影：Yuna Lee

翻訳：Leona Fujii