20世紀からNEW YORK CAFÉはブダペストこの地で最も美しいコーヒーショップとして歴史を刻んできました。しかし、第二次世界大戦の影響で破壊され、その後はスポーツ用品店としてしばらく営業されていました。その後、1954年にやっとリノベーション工事が行われ、「Hungária」という名のもとまたカフェとしての姿で営業が再開されます。そして2006年、また元のNEW YORK CAFÉという名でまた新たなスタートを切りました。
店内に足を踏み入れた瞬間お城の中にいるかのような気分にさせてくれますが、これは錯覚ではなく真実なのです。というのも、こちらのカフェは現在ニューヨーク・パレス・ブダペストという名のラグジュアリーホテルの一部なのです。パレスと名の付く通り、ここは宮殿です。このホテルはイタリアルネサンス様式で建てられており、1894年10月23日にオープンし、120年を超える老舗ホテルです。
ウェス・アンダーソン監督のアメリカ映画「グランド・ブダペスト・ホテル」を知っている方も多いのではないでしょうか？こちらのホテルはその映画のモデルとなったホテルの一つだと言われています。
ニューヨーク・カフェではお料理も前菜、メイン、デザート、飲み物等幅広く用意されています。メニューはハンガリー語と英語の二か国語で書いてあり、グヤーシュスープ、フィッシャーマンスープ、鶏もも肉のパプリカッシュ、ウィンナーシュニッツェル、フォアグラのグリル等、おすすめがたくさんあります。これらのクラシックなお料理はドボシュトルタ、ザッハトルテ、エスターハージーケーキのような有名デザートも是非合わせて注文するのがおすすめ。今回はそのデザートに焦点を当ててまとめてみました。
ソフトで滑らかなバニラクリームはベリーソースで覆われ、フレッシュな苺とブルーベリーが下に敷かれたチョコレート風味のスポンジ生地に載っています。口に広がる新鮮で繊細な味は、疲れた体を癒してくれます。
柔らかいクラッカーの上に載ったチョコレートケーキには上にアプリコットのクリームが載せられています。チョコレートの甘みとアプリコットの酸味が絶妙なマッチ。
シュトゥーデルとはオーストリア発祥で、中央・東ヨーロッパで人気で、記事が何層か重ねられたペストリーの一種です。中にはチーズ、リンゴ、ベリー、フルーツなどのフィリングが入れられ、甘いものがほとんどです。ニューヨーク・カフェのシュトゥーデル・セレクションはシェフのおすすめ3種の盛り合わせになっています。
ニューヨーク・カフェは旅行者の間でとても有名でいつも賑わっているので、行列に並ばずに済むよう事前にこちらからオンライン予約するのがおすすめ。お支払いの際、注文票の各料理名の下に2種類、ユーロとフォリントで値段が書かれていますが、フォリントの方が安価なので、そちらで払ったほうがお得ですよ。
著者 : Yuka Ishihara
撮影 : Aphinya Kasemsukphaisan
住所: 1073 Budapest Erzsébet krt. 9-11.
アクセス: メトロM2番線 Blaha Lujza té駅
営業時間: 月-日 08:00-00:00
ウェブサイト: www.newyorkcafe.hu